突然のお客様 ページ13
自宅謹慎期間は一週間。残り二日くらい。
俺はあれからずっと体を鍛える事に精を出していた。
…アッ勿論勉強もやってたよ？
やることやらないと落ち着かないし。
んでまあ、今日も体を鍛えようと思ってたんだけど…
光「勝己ー！ちょっと下降りて来なさい！！」
「今手が離せねぇー！！！」
光「お客さんなの！早く来なさーい！」
「…客？……わかったー！！」
珍しく俺に客が来たらしい。
出久なら勝手に俺の部屋に来るし、母さんが客だとわざわざ声をかけてきたりしない。
…一体誰なんだ？
そう思って下のリビングに向かった。
引「こんにちは、勝己くん。」
「……どうも」
光「やっと来たのね！今お茶用意するから座ってなさい」
「それくらい俺がやる」
光「アンタに用があって来たんだから、そのアンタがいなきゃダメでしょ！引子さん、ごゆっくり！」
…相変わらず嵐のような母さんだ。
とりあえず俺は引子さんが座っている場所の対面に座った。引子さんは顔を俯かせて何も言わない。
…何かあったんだろうか。
引「…勝己くんのこと、出久から聞いたわ。」
「俺の事？……ああ、聞いたんすか」
引「ええ。…知らなかったわ、出久が学校でどんな扱いをされているのか…」
「…まあ、言えなかったんでしょうね。」
引「だから、お礼を言いに来たの。」
スッ、と姿勢を正して俺を見すえる引子さん。
えっ？お礼？何で俺に？
そう混乱する俺をよそに、引子さんは深々と頭を下げた。
引「ありがとう、怒ってくれて。ありがとう、出久を守ってくれて。」
「別に、お礼されることじゃ」
引「だとしても…私は貴方にお礼を言わないと気が済まないのよ。そして…ごめんなさい。あなたに」
「お礼も謝罪もいりません。俺が俺の意思でやった。そんだけです」
そう言って立ち上がり、「失礼します」とだけ言って部屋に戻った。
俺がやりたいようにやっただけだから、罪悪感とか持って欲しくないんだよなぁ…。引子さん優しいから気づかなかった私のせいで…！とか言いそうで怖い。
引「怒らせちゃったかしら…」
光「あはは！怒ってないわよ！あれは勝己なりに励ましてんの。」
引「そ、そうなの？」
光「そうよ！あれはね…」
リビングがめちゃくちゃ盛り上がってたのを俺は知らない。
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本好き - 面白かったです！更新頑張って下さい。 (7月1日 14時) (
レス) id: 225623cf6e (このIDを非表示/違反報告)
わーいわい - かっちゃんがとっても可愛くて大好きです！これからも無理せず頑張ってください！ (5月1日 20時) (レス) id: 925b8c8098 (このIDを非表示/違反報告)
. - toってなんのtoですか？ (2022年12月24日 2時) (レス) id: a26000a1fb (このIDを非表示/違反報告)
ゆずっきー(プロフ) - 続きは？！(('◉-◉’))ｸﾞﾜｯ (2022年1月26日 13時) (レス) @page22 id: 6aa4041669 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - すごく面白いです！！これからも頑張ってください！！！ (2022年1月4日 12時) (レス) id: 3ab9a2dc6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nameless0621 | 作成日時：2021年7月20日 19時
