40 責任の所在 ページ32
爆豪side
Aがいなくなった
あの場にいた俺たちはひとまず寮に戻ったが、A組の寮は騒然となっていた
酷い顔をして帰ってきた俺たちを見た先生は、他の奴らに部屋に戻れと言って、俺たちから事情を聞いた
終わる頃に、半分野郎とデクは戻された
相澤「残ってもらって悪いな、爆豪」
爆豪「……」
相澤「今は色々思うこともあるだろう
だが今、聞かせてほしい
"Aが4歳の頃"に何があったか、知ってるか」
Aが4歳の頃
家で聞いた、死柄木とAFOとの記憶のことだ
アイツ…教えてなかったんか
爆豪「家庭訪問の時に言わせた」
相澤「……出来る範囲で良い、聞かせてくれ」
爆豪「…分かった」
俺はAの過去を話した
死柄木と出会ったこと、AFOに寿命を削る個性を与えられたこと
その個性を使って人を傷つけたこと
全てを話せば、2人とも苦い顔をしていた
相澤「寿命を削るってのは、Aは最初から分かってたのか？」
爆豪「最初からじゃねえが、林間合宿あたりでは…何となく分かってたらしい」
相澤「そっからは、自らの意思で削ってたってことか……クソ」
拳を握りしめる、Aの……保護者である相澤先生
4歳まで一緒にいたとはいえ、高校からしかしっかり話せていねえ俺とは…
＿＿感じるモンが違ェんだろうな
相澤「……後のことは大人に任せろ
といいたい所だが、」
爆豪「？」
相澤「Aを止めるなら、大人じゃいけないだろうと俺は思ってる」
爆豪「…どういうことだ」
相澤先生は視線を下に向けて、言いにくそうに話し出した
相澤「俺のような、大人じゃアイツを救えない」
相澤「俺が保護した時のAは、眼が死んでてな…自分が敵だと思ってたからか、ヒーローの俺をとんでもなく警戒していた
だからその時から、Aは自分の生き方を分かっていたんだろう、あの時から地頭も良かったしな
俺と話す時も絶対に言葉を選びながら、線を引く幼少期を過ごした
これは、俺の責任なんだ」
下げていた視線を合わせて、俺の肩に手を置いた
相澤「Aはまだ子供だ、命を賭けてまで敵を倒す責任なんかない
でも俺が、アイツを早く大人にさせてしまった
だからこそ……同年代の奴らにしか、Aを"子供"にしてやれないんだ」
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なこの(プロフ) - 瑞樹さん» 2回もコメントを…！感動しております！瑞樹さんに1番好きと言って下さって本当に嬉しい限りです！これからもよろしくお願いします！ (4月23日 13時) (
レス) id: df8da5b3cd (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹(プロフ) - ちょっと2回目のコメント失礼します。え？ 何故こうなった？ どうした夢主⁉︎ と自分の頭の中が混乱しております← ガチでごりごりシリアス、とても面白すぎて、毎日更新が楽しみですね。だから思わずコメントしました← 個人的に今一番好きな作品です！ (4月22日 20時) (レス) id: 41c61677cc (このIDを非表示/違反報告)
なこの(プロフ) - 瑞樹さん» 瑞樹さんコメントありがとうございます！更新早いですかね…ストックを作っていて良かったなと思います(笑)自分もシリアス系は好きなので楽しんで頂ければ嬉しいです！ (2023年4月2日 15時) (レス) id: 43013c7ff0 (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹(プロフ) - 続編おめでとうございます! 更新が早くて凄いなぁ、と常々思っております。……自分とはえらい違いですね← なんか不穏な空気が漂ってますが、自分はこういう話好きなので嬉しいですね〜← 主様のペースで更新待ってますね。 (2023年4月2日 9時) (レス) @page1 id: 3d6e83a447 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なこの | 作成日時：2023年4月1日 21時
