第14話 容器 ページ16
ヒミコちゃんと一緒に食堂に行くつもりだったのだが
貴「はぁぁぁぁぁ」
パカ「あからさまにつられるとショックなのですが」
貴「そのあからさまなことをしてるのはあんたでしょうが。で、何?」
その途中でパカに呼び止められ、少し機嫌を悪くしている。先程のこともあり、今1番、こいつと二人きりにはなりたくなかった。
パカ「こちらを」
貴「!!」
渡されたのは見覚えのある容器
貴「あんたってさ、ほんとに気持ち悪いよね」
パカ「褒め言葉として受け取っておきます」
ほんと、そういうとこだよ。
でもま、遅かれ早かれコイツにはこれを頼むつもりでいたし、なんの問題もないのだが
貴「あんたさ、どこまで知ってんの?」
パカ「はて、なんの話しでしょう」
あくまでもしらばっくれる気か。このアルパカ
貴「じゃあ、モニターに出てきた黒い女の人は誰?このゲームの参加者だった人?それとも────」
パカ「吟醸様」
私が問いただそうとしているところで辺りの空気を変え周りの温度を下げたかのような寒気が私を襲った。
そして私にコイツは言った。
パカ「その好奇心はいずれ、自分の身に爪をたてます。安心、安全にゲームを進めていたいならこれ以上の詮索はワタクシも黙ってはおりません」
貴「“死ぬ気でやれ”って言ってたわりには安全を優先するのね」
パカ「死んでは元もこもないでしょう」
貴「確かにね」
横にぶらさがってた腕を胸の前に持っていき腕を組んだ
貴「けど、これは詮索などではなく純粋に疑問に思ったことを、ここの管理人であるあなたに質問したの。それに何か、不都合があって?」
パカ「質問でしたか。それは失礼。ですが、その質問にはお答えしかねます」
貴「あっそ」
パカ「では、ワタクシはこれで」
貴「最後に一つだけ」
私に背を向けて歩きだそうとするパカを呼び止める
パカ「なんでしょう」
貴「ここって自由に歩き回っていいの?」
パカ「ええ、ですが」
貴「ですが?」
パカ「明日、改めて申し上げます」
貴「ふーん」
ぶっきらぼうに返事をし、パカに背を向けて歩き出す。
手をヒラヒラさせながら薬の礼を言う
そして私は、真っ直ぐ食堂まで向かって歩いた。
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ミー - 爽さん» 爽様、コメントを返すのが遅くなってしまい申し訳ございません。ありがとうございます!!そう言ってもらえるととっっても嬉しいです(*^^*)期待に応えられるよう頑張ります!!これからも『モノクロ』をよろしくお願いしますm(*_ _)m (2019年11月2日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
爽 - とても素晴らしい作品です!カイコクさんがカッコイイ… これからも頑張ってください♪ (2019年10月21日 20時) (レス) id: e25b731dd7 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - はるさん» はる様!コメントありがとうございます!!!そのように言っていただけるなんて……感動のあまり、目から汗がっ(´TωT`)これからもよろしくお願いします!! (2019年9月7日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 鬼ヶ崎カイコクさん» ご本人にそう言って貰えるとは……嬉しいです!!これからも、頑張りますね! (2019年9月7日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 鬼ヶ崎カイコクさん» 私もそう思うでェ (2019年9月7日 1時) (レス) id: 9386fcb447 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミー | 作成日時:2019年2月3日 0時