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Aside
城戸さんの冷たい言葉でシンと静まり返る。
相変わらず城戸さんは冷徹だ。
「三雲くん、もし今日と同じようなことがまた起きたらきみはどうするね？」
これはきっと最後のチャンス
質問されたメガネもとい三雲は少し考えてから口を開いた
「… 目の前で人が襲われてたら、…やっぱり助けに行くと思います」
バカ真面目だな、適当に言っとけばクビは免れたかもしれないのに
城戸さんは少し考え込んでから私に視線を向けた。
「お前はどう思う…倉元…」
「…え」
まさか自分に話がふられるとわ思いしていなかったから変な声が出てしまった。
別にどうでもいいんだけどここで私に話をふってきたのは何か考えてのことかもしれない。
城戸さんは無意味なことはしない人間だ。
「…別にいいんじゃないですかクビにしなくとも
木虎が言うくらいだから功績があるのは本当の事ですし。とゆうかたかがC級1人の行動でボーダーのイメージが壊れるとは思いませんしね」
三雲が驚いた様子でこっちを見ている。
三雲だけでなく迅さんもこっちを面白そうに見てくる。
別に思ってたことを言っただけだ。
「…そうか」
「三雲くんの話はもういいでしょう今はとにかくイレギュラーゲートをどうするかです！」
根付さんが本題について話を始めたのを横目にまた足元に視線をうつした。
結局城戸さんが話をふってきた意図も読めないままだ。
私が話す意味なかったじゃん…
そんなことを考えていると迅さんのこの場には似合わない陽気な声が耳に入る。
「そのかわりと言っちゃかなんですけど、
彼の処分は俺に任せてもらえませんか？」
迅さんが三雲の肩に手を置きながら放った言葉はそんなことだった。
「彼が関わっているというのか？」
「はい。おれのサイドエフェクトがそう言ってますす」
その言葉にこの場にいる皆が反応する。
迅さんのサイドエフェクトは未来視
眼前にいる人間の少し先の未来を見る能力
「いいだろう好きにやれ」
その言葉を最後に会議は終わりになった。
みんなが出て行く中三輪が三雲に何かを話しかけていたがたいした興味もないので覚えていない。
三輪も出ていき会議室には私と城戸さんの二人になった。
「倉元…お前は迅を見張れ、いいな」
「………了解です」
私がボーダー内で上層部の犬と呼ばれるのは私が城戸司令直属の隊員だからだ。
どんな汚いことでも命令されればする。
それが私だ
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作者名：高杉 | 作成日時：2018年6月14日 20時
