甘さと警戒 ページ15
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Aが夜天と並んで戻ると、真っ先に反応したのは――やっぱりというべきか、美奈子だった。
美「あーぁ。やっぱり付き合ってたのかぁ」
夜「そ。だから、愛野――」
美「は、はいっ？」
夜「もう僕に言い寄らないでね。Aを悲しませたくないから」
『〜〜〜っ///』
Aは思わず顔を赤く染めて、反射的に俯いた。
皆の前でそんなふうに言われるなんて、心の奥が熱くなってくる。
美「いいもーん！大気さんと星野くんがいるからっ♡」
｢｢え......｣｣
突然の矛先に名前を呼ばれた二人は、声を揃えて硬直した。
その時、撮影スタッフが控えめに声をかけに来た。
「そろそろお願いします」と、三人を撮影現場へと呼び戻す。
大「A、気を付けてくださいね」
背中を向けかけた大気が、ふと立ち止まって振り返った。
優しい笑顔の奥に、警戒の色がほんのわずかに滲む。
『......キャンプ荒らし？』
夜「何かあったら、すぐ呼んで」
その横で夜天も、Aの目をしっかりと見つめながら言う。
さっきまでの柔らかい甘さとは違う、真剣な声音だった。
『大丈夫。もしもの時は......』
心の中に、変身の感覚が微かに浮かんでくる。
この楽しい時間を、誰にも壊させたくない――そんな決意とともに。
大「えぇ、そうしてください。......くれぐれも、彼女たちにバレないように」
『うん』
Aが小さく頷くと、大気も短く頷き返した。
仲間としての信頼が、そこにはしっかりと息づいていた。
星「じゃ、行ってくるな」
軽く片手を挙げた星野に、Aは小さく手を振った。
『撮影、頑張ってね』
夜「終わったら顔出すよ。......じゃあね」
その言葉と同時に、夜天の手がAの手をぎゅっと優しく握った。
もう離れてしまうのが名残惜しいかのように、彼の指先が、Aの指に絡められる。
言葉のない時間が、ほんの数秒だけ流れた。
夕暮れの空、遠くの蝉の声。
全部が止まったように感じた。
やがて、夜天がそっと手を離す。
だけど、体温はしばらく手のひらに残ったままだった。
『......うん、待ってる』
その声は、夕風に溶けていった。
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momo(プロフ) - 未来さん» 私はハッピーエンドしか書きません♡夢主ちゃんと夜天くんにはずっとラブラブでいてほしいので♡次で完全完結になりますので、そちらも是非読んでやってくださいー♡ (1月5日 15時) (
レス) id: 1fe049bcb9 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - 完結おめでとうございます！桃さんの作品、ハッピーエンドばかりなので、安心して読めます笑。続きも頑張ってください！ (1月3日 23時) (レス) id: bd3747c9c5 (このIDを非表示/違反報告)
侑夏(プロフ) - momoさん» 毎日、夜天くんに愛されに行きますね！w (12月18日 16時) (レス) id: e20a630b51 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 侑夏さん» ついに完結しますー(՞ •̥㉦•̥՞) 私も昨日1話から読み直しました((´∀`*)) 完結しても定期的に夜天くんに愛されにきてくださいꉂꉂ(>ᗜ<*) (12月18日 15時) (レス) @page13 id: 1fe049bcb9 (このIDを非表示/違反報告)
侑夏(プロフ) - (*°ㅁ°)ﾊｯ‼そろそろ完結がぁぁぁぁぁぁあ！1話1話噛み締めながら読み直しに行ってきます(* ॑꒳ ॑* )ゞ (12月18日 14時) (レス) @page12 id: e20a630b51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：momo | 作成日時：2024年12月13日 19時
