. ページ18
寝る前になって、どっちがベッドを使うのかでもう一度揉めたけれど、最終的には「ダブルベッドなんだから2人で使おう｣という話で収まった。
「ちゃんと布団かぶれてる？俺、その、背中向いておくから｣
『大丈夫だよ、マークもちゃんと布団かぶって？』
2人してベッドの端っこの方に寝っ転がって、少しだけ布団を被る。せっかくのダブルベッドなのにかなり勿体ない使い方だ。
布団から出ないようにもそもそと体をよじってスマホを開いたら、ジョンウ先輩から大量のカカオが。
確かに送ったら返しますって言ったけどこんなに送り付けてくるとは思わなかった。
返信ついでにホテルの部屋が上手く取れなくてマークと同室だと伝えたら電話がかかってきた。時差を考えたら韓国はまだ早朝なはずなのに、なんで起きているんだろう。
電話を切るのもなんなので、マークにちょっと電話に出るね、と断って布団から出た。
「Aとマークのばか！なんでそうなるの！？」
『うわ、先輩声おっきいです』
「何？誰から電話？」
なぜか一緒に布団から出てきて、私の電話相手を確認しに来たマーク。後追いの赤ちゃんみたいで可愛い。
『ジョンウ先輩からだよ、マークも話す？』
「ヒョン〜！あー、一日ぶりだね？」
「そんな事どうでもいいよ！なんで1部屋しか取れてないの！？」
『ホテルの人の手違いだったみたいです、しょうがないじゃないですか』
「今からでも部屋からマーク追い出して！」
「what's！?ヒョン酷いよ！あ、え、あ、もしかしてヒョン」
「マークだめ、静かにして」
『ねぇなんの話してるの？置いてかないで笑』
「もう…僕がいなかったら何にもできないんだから……Aちゃん、絶対無事に帰ってくるんだよ？｣
『あー、はいはい、分かりましたよ。先輩も仕事頑張ってくださいね』
「あとマーク、帰ってきたら「やー！分かってるからヒョン、もう切って笑｣
「じゃあね、取り引き頑張って！」
『はーい、失礼します〜』
2人で私に分からない話しないでよ、って言ったらごめん、でもAには秘密って突然大人っぽい雰囲気で言うものだから心臓が破壊するところだった。さっきまで赤ちゃんみたいな顔してたのに、成長するのが早すぎる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 581人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
RUI(プロフ) - みんさん» わー！ありがとうございます😢❤コメントがあるだけでやる気倍増です 🤭期待に応えられるよう頑張ります😳 (2022年10月4日 17時) (
レス) id: 771c256323 (このIDを非表示/違反報告)
RUI(プロフ) - 米粒さん» ほんとですか！！照れ屋さんなのにたまに男前でロマンチックなところがだせてたらいいなぁと思うんですけどそう言って頂けて何よりです😭❤ありがとうございます！✨ (2022年10月4日 17時) (レス) @page19 id: 771c256323 (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！応援してます(^ ^) (2022年10月4日 9時) (レス) @page19 id: 8606f4966b (このIDを非表示/違反報告)
米粒(プロフ) - ほんと、このお話のマーク最高です。応援してます!! (2022年10月4日 0時) (レス) @page19 id: 6d9e8baccd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：RUI | 作成日時：2022年9月25日 22時
