#79 ページ2
Aside
...ハッと目を覚ますと
全身がぐっしょりと濡れていた。
『寒...』
自分の顔に手をやると
すごく熱くなっていた。
...熱か。
熱なんていつぶりだろう。
もう誰かを頼ることなんてできないし...
そして、もうひとつ疑問に思うことがあった。
何で私泣いてるんだろう。
別に怖い夢をみていたわけじゃないし
多分うなされていたわけでもない。
しかもすごい汗かいてるし。
結構高い熱なのかも。
だけど寝ようにも
服やベッドは湿っていて気持ち悪いので
とりあえずふらつく体をひきずって
シャワーへ向かった。
夢の中で、お父さんと話していた。
どこからか声が聞こえてきて...
かすかにまだ何か聞こえるのは...
ダメだ、熱があがってる。
お風呂から出て、着替えようとするけど
まともに立っていられない。
これ、やばいやつじゃない...？
どうにか部屋にはたどり着いたけど
どうにもたえられず倒れこんだ。
そして、ぎりぎり届くか届かないかの
ところにあるスマホにぐっと手を伸ばした。
・・・
谷崎side
Prrr...
見たことない番号。
誰だろう...
谷｢はい｣
『急にごめんね、Aです』
谷｢え！あっちょっと待ってくださいね｣
何となくナオミの視線が怖くて家を出た
谷｢それで...｣
『あの、助けてほしいことがあるんだけど』
それを聞いた瞬間、少し感動をおぼえた。
やっと信頼してもらえる関係になれたのかなって
ひとりで喜んで、でも平然を装ってきく。
谷｢はい？｣
ちょっと言いづらいんだけど、そう前置きして言った
『実は今ちょっと寝込んでて』
谷｢大丈夫なんですか？！｣
『あっはは...大丈夫じゃないかも。
解熱薬か何か買ってきてくれないかな、
立ってるのも辛くて...』
谷｢今日は休みなんですぐ行きますね！｣
一度家に財布を取りに戻ると
ナ｢お相手は誰ですの？｣
あらぁ...怖い笑顔。
谷｢し、ごとの相手だよ...｣
ナ｢兄様に外部の相手なんて滅多にいないですよね｣
じとーっと見てくるナオミ。
谷｢...Aさんが熱出したンだって｣
ナ｢それは大変ですわ！私もいきます｣
...ですよね。そうなるよね。
もしかして2人きりだなんて
期待したボクが馬鹿だった。
ナ｢女性の部屋に2人きりだなんて
ナオミが許しませんわ！ね、お兄様っ｣
それは同性としてAさんを守るのか
それとも単に自分の気持ちなのか
一体どっちなンだろう...
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中木寸(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます！大変励みになります。よければ最後までお付き合いくださいヾ(*´∀｀*)ﾉ (2018年5月4日 19時) (
レス) id: f9edf98cd8 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - すごいみなさんキャラの口調等が上手ですね！最初から読ませてもらっていますが流石ですね。これからも応援しています！頑張ってください！ (2018年5月4日 18時) (レス) id: 03d076c9eb (このIDを非表示/違反報告)
中木寸(プロフ) - 碧唯さん» コメありがとうございます。もしかして一気にですか？！それは嬉しい限りです(*’▽’) これからもよろしくお願いします♪ (2018年1月15日 14時) (レス) id: f9edf98cd8 (このIDを非表示/違反報告)
碧唯(プロフ) - 最初から読みました！面白かったです！！頑張って下さい(・ω・ ) (2018年1月14日 23時) (レス) id: 55280dc4c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中木寸&沙奈 x他1人 | 作成日時：2018年1月13日 21時
