入院生活 17 ページ18
看護師さんが僕の部屋に入ってきたと同時に、Aは部屋から出ていった。
二人きりになる病室には妙な空気が流れていて
「今から、先生の所行きますよ」
そういった看護師さんは少し焦ったように見えた。
その表情に促されるようにして僕は担当の医師がいる部屋へと向かった
そこには、この前とったレントゲン写真や、僕のカルテで机が埋め尽くされていた
『あの…』
「そこ、座って」
ここに連れてこられた理由を聞こうと話しかけると、丸い椅子を指さして座れと言う
それに素直に従って椅子に座ると、医師は少し険しい顔をして重たそうな口を開き始めた
それは、僕の今の体に関することだった
このまま、手術を拒否し続ければ命はもうない事
最低でも残り半年
もし、手術を受けることになっても僕の体がその負担に耐えられるかどうか
耐えられなかったら体が麻痺して動かなくなるか、植物状態になるか、最悪 【死ぬ】か。
死にたくはない。でも、例えば僕が手術をしてこのまま生きてても独りぼっちの僕は何もなくて…
頭の中がすべてシャットアウトしたみたいに真っ暗になる。
僕は、どうすればいいのかな…
自分の人生を決められない僕に嫌気がさした
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Cocoa@そらまふらー/crew - 感動しました…涙が止まらない(;∀;) 文才分けてください(( これからも頑張って下さい! (2018年8月14日 21時) (レス) id: 13604fc398 (このIDを非表示/違反報告)
どこかの誰か - 普通に感動してボロ泣きでした(;Д;)こういう話には弱いもんで…。にゅまさんの才能を感じました!これからも色々読んでいきたいです(´ω`) (2018年8月10日 15時) (レス) id: d235b15c87 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - この話は切なくて泣けてしまいました。涙ってこんな簡単に出るのかな?って思いました。 (2018年6月9日 22時) (レス) id: a3a1fc3f89 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 切ないけど、幸せな話で感動しました。 (2018年6月9日 15時) (レス) id: e6be9093a8 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ - ヤバいです。泣きました。私こんなに涙腺緩かったっけ? (2018年6月2日 20時) (レス) id: 46f91ead37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゅま | 作成日時:2018年5月4日 4時