黒く美しい少女は“ヴァリアー編Secondo” (ページ7)

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標的115 “恐怖”と“怒り” ページ7

私達は必死にゴーラ・モスカの攻撃から逃げた。恭弥の攻撃で壊れ暴走しているようだ。背中からミサイル、胸の装置は圧縮粒子砲。無差別に攻撃する様子に敵味方関係無く全滅させる気だ。

そんなパニックに陥っている中、 XANXUSは高笑いが爆発音と共に響く。

‥‥こいつ、わざと恭弥にゴーラ・モスカを壊し、制御不能状態になるまで時間を稼いだな‼

しかも自分の味方の命の危険もあると言うのに‥‥‼

ゴーラ・モスカの攻撃は激しくます一方、このままじゃ山姥切達が‥‥。

すると空から橙色に輝く炎が降ってきた。

『‥‥ツナくん？』

飛んできたのは死ぬ気モードのツナくんだった。騒ぎを嗅ぎつけたのか、みんなの危険を感じたのかはわからないが取り敢えず助かった。

ゴーラ・モスカはツナくんを見ると一時停止したが、背中から大量のミサイルを発射した。ツナくんは全て躱し、圧縮粒子砲を破壊した。

今のでミサイルが最後だったのか、武器が全て無くなったゴーラ・モスカはツナくんに向かって飛んで行った。

だがツナくんはいとも容易く片手で押さえ込み、トドメとして炎でゴーラ・モスカを真っ二つに焼いた。

これで何とか助かった‥‥とみんな安心した‥‥

‥‥が、そんな中ツナくんは何かに気づいたようだ、真っ二つに割れたゴーラ・モスカの中から黒い人影が現れたのだ。

砂煙や機械から発する蒸気でよく見えないが、奴の中から出て来た人物に気づいた私達は恐怖に陥った。

『‥‥そんな‼』

何故今まで気づかなかった‼

XANXUSがわざわざ遠回しにみんなを危険に晒したのか‼

ゴーラ・モスカが‥‥9代目(・・・)の生体エネルギーである死ぬ気の炎を動力源として取り込んでいたことを‼