標的113 雲雀恭弥VS XANXUS ページ5
「さあおりておいでよ、そこの座ってる君」
“座ってる君”とは間違いなくXANXUSのことだろう。
「サル山のボスを咬み殺さないと帰れないな‥‥じゃないとAの手料理食べれないし」
‥‥あいつまさかさっきのを試合とすら認識していないのか？いや、対戦相手であるゴーラ・モスカを倒したのだから、約束は果たせているんだ。戦闘バカにも程があるぞ‥‥。
XANXUSは玉座から一っ飛びで恭弥の所まで飛び、踏みつけようとするも、恭弥のトンファーによって塞がれた。恭弥の肩に羽織っている学ランは地面に落ちる。
そして空中で一回転して後方に下がり力強く地面に着地した。
「足が滑った」
「だろうね」
悠々としているXANXUSに恭弥は素っ気なく相槌を打つ。
「ウソじゃねえ」
するとXANXUSの右足部分から機械音がした。
ピーッ
ドォン‼
XANXUSを感知した地雷は爆発したがXANXUSは素早く避けた。
「そのガラクタを回収しに来ただけだ、オレ達の負けだ」
「ふぅん、そう言う顔には、見えないよ」
言い放ったと同時に恭弥はXANXUSに向かって猛攻撃を仕掛ける。XANXUSは躱し余裕そうな顔をしている。恭弥の言う通り、負けた奴の顔ではないな。
恭弥の一方的な攻撃を躱して行くうちに、砲台の射程範囲に入り、恭弥達に向かって弾を乱射する。だが運良く二人に弾は全く当たってはいなかったが、恭弥の攻撃は止まない。
‥‥可笑しい、XANXUSがあそこまで恭弥を挑発するんだ？
この争奪戦は私たちの勝ちだ。負けたと言うのに表情一つ歪めないXANXUSの笑みを浮かべる姿に私は気味が悪く感じた。
「あの人間、此処まで彼奴を挑発する必要が無いだろ、一体何の為に‥‥」
山姥切が呟いているのを聞いていた私は見逃さなかった、恭弥に倒されたゴーラ・モスカがレーザーで恭弥に狙いを定めていることを。
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作者名：☆にゃんロック☆ | 作成日時：2019年3月14日 22時
