近状報告 ページ47
「お前らは、今年のメンツをどう思う。」
真剣な表情でそう言う結人先輩
「そうですね。言うなれば…過去最低で最高の出来です。」
私がそう笑顔で答えると、結人先輩は意味が分からないという顔をする。
その様子を見ていた有が、説明をする
「寿一や尽八たちを始め、3年は過去最高の出来だよ〜?だけど、一つ下の2年は実力を持った奴も多いけど、何かと問題も多くてね〜。1年に関しては未知数な部分が多いから何とも言えないんだけど。2年には足りないものが多すぎる。」
「まぁ、それを補ってあげるのが私達の役目なんですが。2年の1部のメンツは私達のことをあまり良くは思ってないやつもいて。人間なんで仕方ないですけどね」
「なるほど。それで過去最低で最高の出来な訳か。お前ら。少し甘くなったか?」
そう言う結人先輩に私と有はニヤリと意地の悪い笑みを浮かべる
「まさか。」
「そうだよ。結人君。私達が甘くなった?」
結人先輩は表情ひとつ変えず
「前のお前らなら即刻辞めさせてたろ。そういう奴は、伸びしろがない。例え嫌いな奴からでも、忠告やアドバイスは聞くんだ。上手くなりたい奴ならな。」
その言葉を聞いた時、一瞬黒田の顔が浮かんだ
「えぇ、そうですね。その通りだと思います。だけど、前の私達でも彼らは辞めさせませんよ。」
「だって、彼らは私らが嫌いなだけで選手には何も被害を与えてない。だけど…」
「「選手達に何かあれば、すぐにでも辞めさせる(ます)」」
その言葉を聞くと結人先輩は笑った。
「やっぱり、変わらないな。例え、身内であっても選手に危害を加えることは許さない。」
「人間そうそう変わらないですよ」
「ね〜?特に、こういう黒い部分は」
結人先輩は笑いながら紅茶を見つめる
そして…
「A、IHには誰が出るか。大体分かってるか?」
「想像は着きます。」
「そっか。誰が出ると思う」
「オールラウンダーは福富と荒北、エースクライマーは東堂、エーススプリンターは新開で決まりでしょう。」
「福富はともかく、新開は…大丈夫か?」
先輩は去年のことを知っている。
優しい先輩だからこそ、心配なのは分かる。
「左が抜けないのは、次回合宿でどうにかします。右抜きを完璧にすればいいと思っていましたが。そうも言ってられないようで…。そこで、先輩方に力添えをお願いしたいです。」
「それは構わないよ。で?あと2人。」
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よしはる(プロフ) - アイカさん» ありがとうございます!楽しみにしていて下さる方がいらっしゃると分かりとても有難い気持ちになると共にこれからも更新を頑張ろうと思えます。更新頑張りますので、これからもどうぞ宜しくお願いします! (2017年9月13日 23時) (レス) id: 102fc0cc39 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ - いつも楽しみに読まさしてもらっています。これからも頑張って下さい。 (2017年9月12日 17時) (レス) id: aaa91fe88c (このIDを非表示/違反報告)
よしはる(プロフ) - 夜実さん» ありがとうございます!これからも面白いと思っていただけるように頑張って行きたいと思います! (2017年3月25日 1時) (レス) id: 598fa7bcac (このIDを非表示/違反報告)
夜実 - 面白いですね!これからも頑張ってください! (2017年3月23日 22時) (レス) id: 180bd39056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よしはる | 作成日時:2016年9月25日 6時