第1回合宿 開始 ページ35
No side.
季節の巡りって言うのは早いもので…
第1回合宿の日がやってきた。
第1回合宿はゴールデンウィークに行うＩＨ選抜前の最初で最後の合宿だ。
部員が多い箱根学園自転車競技部はここで、ある程度篩にかける。
その基準は、簡単かつ明確で、難題かつ複雑なものである。
2、3年は要すれば簡単だ。
マネージャーが用意したメニューをこなし、かつ最終日にあるレースで実力を証明すればいい。
そして、問題は1年部員だ。
｢いや〜、やって来ちゃったね〜。今年も｣
｢いるかな〜？期待できる新人君は｣
A、有。
この2人のマネージャーのお眼鏡に叶う者…
要するに、2人に伸びしろがあるＩＨの舞台で使えると判断された者のみがＩＨ選抜に出られる。
と言うと大げさに聞こえるが、実際問題は完全実力主義の箱根学園らしい篩のかけ方と言えよう。
本当は、全員に平等に機会を与えたい。と言うのが本心のマネージャーだが、ＩＨという舞台はあまりに過酷で厳しい世界だ。
その基準として、生まれたのがこのレースだった。
ルールは単純だ。
スプリントのファーストリザルトライン、クライムの山岳リザルトライン、そして、ゴールラインを設け各ライン毎にトップがゴールした時間から50分以内にゴール出来なかった者は失格として、ＩＨ選抜には出られない。
マネージャーが考えた最低ラインが50分だった。
本当は40分が好ましい。
インターハイ２日目は1位がゴールしてから40分後には、タイムオーバーとなる。
実際マネージャーは最初40分で指定していた。
がしかし、去年も同じことをして気づいた。
マネージャーの方が五分遅れで出発したのだが、あまりに大差が着きすぎて何人かの１年生の心が折れてしまったのだ。
そこで、制限時間を50分にし、マネージャーが、五分遅れで出発する。
と言うルール改正が起こった。
全ての原因がマネージャーにあった訳では無い。
１年生に驕りがあったのも理由と言える。
｢マネージャーが選手に追いつけるわけがない。｣
｢マネージャー｣と言う存在を下として見た結果が、それだった。と言うだけのことなのだ。
ある意味、このレースは選手の驕りを取り去るためのものと言ってもいい。
下に見ていた相手に抜かれた時思うだろう。
どうして。と。
それはインターハイでも有り得ることだ。
相手を過小評価し、王者である箱根学園が負けるなんてこと、あってはならない。
獅子は兎を追う時も全力で追うもの。
さぁ、１年生レースの開幕だ
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よしはる(プロフ) - アイカさん» ありがとうございます！楽しみにしていて下さる方がいらっしゃると分かりとても有難い気持ちになると共にこれからも更新を頑張ろうと思えます。更新頑張りますので、これからもどうぞ宜しくお願いします！ (2017年9月13日 23時) (
レス) id: 102fc0cc39 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ - いつも楽しみに読まさしてもらっています。これからも頑張って下さい。 (2017年9月12日 17時) (レス) id: aaa91fe88c (このIDを非表示/違反報告)
よしはる(プロフ) - 夜実さん» ありがとうございます！これからも面白いと思っていただけるように頑張って行きたいと思います！ (2017年3月25日 1時) (レス) id: 598fa7bcac (このIDを非表示/違反報告)
夜実 - 面白いですね！これからも頑張ってください！ (2017年3月23日 22時) (レス) id: 180bd39056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしはる | 作成日時：2016年9月25日 6時
