第26話 ページ28
帰ってきて、もしかしたらと思って近くにいた侍女の子に話しかけた
でも、案の定晩ご飯と会議を済ませたらしく、間に合わなかった
それ以前に、会議が行われていたのも知らなかった
rbr「…あぁ、今帰ったんやな」
随分と声を低くしたロボロさんが近ずいてくる
rbr「明日、ぴくとさんが外交に来るって言ったよな？
そんで、お前と二人の時間を儲けたいらしくて会議開いたのに遅刻とはなんや」
ぴくとが明日…？
そんな話、聞いてない
でも、上手く声が出なくて肯定するように俯いてしまう
なんて言えばいい？
もしかしたら、オスマンさんが私を止めたのは会議について？
色々と考えていたら、頭に手を伸ばされる
急な事で反応しきれなかったが、ただ頭の薔薇を取られただけ
rbr「お前が頻繁に街に行くの怪しいって、さっきの会議で出禁になったで
まぁ、会議に遅れるんやったら当然やろうけど」
街に、行けなくなる、？
絶望感が一気に胸におしよせてくる
やましい事なんて何もしていない
ただ、帰りたかっただけなのに
ボロボロの体を診てもらっただけなのに
『…なん、で？』
ようやく出たのは掠れた声と涙で
ルナを抱きしめている手も震える
rbr「こんな薔薇まで見せつけるようにつけおって…
男遊びにでも行ってたんやろ？」
何を言っているのだろう
男遊び？
そんなこと、するわけが無い
……それで、母と父の関係が壊れたのだから
rbr「図星か？」
そう言ったロボロさんは、気に入らないのか突き刺すようなピンク色の目をギラつかせながら、子供達に貰ったバラを握りつぶした
『え、ぁ…、』
潰された薔薇の花びらが床に落ちる
悲しくて、虚しくて、胸がギュッてして
涙が止まらない
膝から崩れ落ちると、ルナが腕から離れた
1枚1枚、花びらを拾う
『ごめん、ごめんね、…
綺麗だったのに、育ててくれたのに……』
拾い集めた花弁を優しく手で包む
せっかく、私なんかにって子供達がくれたのに
なんてことをしてしまったのだろう
私が少しでも否定すればよかった？
どうしてこうも、私は無力なんだ
申し訳なさで声が出ないにしても、少しは言うことがあっただろう
こんな時、お姉ちゃんだったら…
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シヱ(プロフ) - コメント失礼します！いつも楽しく読ませていただいてます！ もし私の勘違いだったらすみません、ぐぅちゃんはドラゴンではなくヒッポグリフですよ！ (2019年11月20日 15時) (
レス) id: 79a622e397 (このIDを非表示/違反報告)
夢女子癒月 - 第六話のとこ、アメリアになってませんか？ (2019年11月17日 20時) (レス) id: cca028059e (このIDを非表示/違反報告)
まーぶる(プロフ) - どもです！、すっごい楽しみに見させてもらってます！…もう、文才がありまくリですごいっす…！これからもずっと応援してますね！ (2019年11月17日 15時) (レス) id: 202e147d3a (このIDを非表示/違反報告)
tamagoooo(プロフ) - はじめまして。たまこです。いつも見させていただいています。失礼ですが、16話がないですよ…?では、これからも応援しています。面白い作品を期待しています。 (2019年11月13日 17時) (レス) id: df2a86f5a8 (このIDを非表示/違反報告)
ブンブン(プロフ) - 面白すぎです！更新頑張ってください！ (2019年11月13日 8時) (レス) id: 4a511d68cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月影ハロウ | 作成日時：2019年11月8日 1時
