1話 ページ2
Aside
彼と連絡を取らなくなって、もう何年経つだろうか。
風の噂では、彼は料理人をしていたものの何故か巻き込まれてアイドルになった、とか。
まあ、あの容姿ならなっても可笑しくはないけれど。
『……やば、一限遅れる』
スマホの電源を切り、鞄に無造作につっこむ。
少し小走りをして、駅へと向かう。
ラッキーな事にホームに着くと同時に電車が来るようだ。私はいつものように改札を通り、階段を降りる。
予測通り電車が来て、乗り込む。変わらない日常。
____きっと、私と彼じゃ住む世界が違いすぎる。
電車に揺られながら、ふとそんな事を考えた。
会ったとしても、……例え、両想いでも。
噂が本当なら彼は、アイドルだから。
独占してはいけない、束縛してはいけない。
彼はもう"みんな"のだから。
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涙 - 日宮さん» 日宮さん、最後までご愛読ありがとうございました。そう言って頂き恐縮です…!ありがとうございます。 (2020年4月20日 7時) (レス) id: 394661b33d (このIDを非表示/違反報告)
日宮(プロフ) - 涙さん» 最後まで読みました!36話で涙抑えられなくなるぐらい、素敵なお話でした。ありがとうございました。 (2020年4月19日 19時) (レス) id: dfd4153195 (このIDを非表示/違反報告)
涙 - 日宮さん» すみません!書きミスです…修正致しました!きちんとお話は繋がっているので、よろしくお願いします。 (2020年4月19日 19時) (レス) id: 394661b33d (このIDを非表示/違反報告)
日宮(プロフ) - 35話目非公開中でしょうか……? (2020年4月19日 18時) (レス) id: dfd4153195 (このIDを非表示/違反報告)
涙 - みむさん» みむさんありがとうございます…!とても励みになります。ご指摘ありがとうございます。修正致しました。これからもよろしくお願いします。 (2020年3月29日 17時) (レス) id: 394661b33d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:西宮 | 作成日時:2020年3月24日 16時