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10話 ページ12
送りますよって言われたが、どうする
「いえ、別に大丈夫ですよ?」
「最近物騒ですので。それに聞きたいこともありますし」
「へぇ?ならお願いしましょうかね」
「では、どうぞ」
助手席のドアを開けてくれる
俺は女子かっつの
「家はどちらに?」
「○×マンションって知ってます?」
「え。あ、はい」
「そこの隣の家です」
「分かりました」
短く切ると安室さんは車を走らせた
―安室side―
僕の車の助手席にいる彼を横目で見る
頬杖をつき、外を眺めている。その様子はどこか儚げで絵になっていた
彼から視線を外し数時間前のことを思い出す
『初めまして、霧島Aです』
『25歳なんだって』
『安室さんよりは年下ですよ』
僕は一度も年齢の話をしていないにも関わらず彼は自身が年下だと言った
さて、彼は一体何者なのか
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作成日時:2016年5月3日 21時