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おもいで ページ8

そういえば、転入の手続きとかやってんのか?
まぁ、そういう心配はしなくていいだろう。俺を正門前まで瞬間移動させる位だからな。適当に済ませてる……多分。

「3年…だよな?あー職員室行かなきゃなー…」

生徒達が群がっている所を通り抜けて、校舎の中に入る。勿論、靴は履き替える。生前も洛山だったからな。大体の場所は把握している。
静かに廊下を歩き、職員室に向かっていく。あの野郎とは別々のクラスがいいんだがな……。

職員室のドアをノックし、「3年の転校生です」とドア越しで言う。
数十秒後、ドアが開き男の人が話しかけてきた。あぁ、こいつ元生前の俺の担任かよ。って事はあいつもいるんだよな……?

詰んだ。

「おお、来たな。名前を教えてくれ」

職員室に入らせろよ、と思いながらも答える。
って俺の名前って適当でいいのか?こういう名前で入れた、とか聞いてねぇし。

「よくろ、ちひろです。」

黛の上と下を分けて代黒。よくろ。
千尋はそのまんま。他の漢字を思い浮かべるのがめんどくさい。

「よくろか。もうすぐチャイムが鳴るなぁじゃあついてこい」

「嫌に決まってんだろうがこのクソ担任が」と言ってやりたいが我慢するしかない。
心の中で好き勝手に言いながら担任の後ろをついていく。

■ ■ ■ ■

「入ってこいって聞こえたら入れよ」

今は教室の前。正直、帰りたい。
担任が教室の中に入ると、生徒の話し声が大きくなってきた。「転校生、女子?!」とか「男子がいいなぁ」とか色々。…何故か声を聞き分けられる。
「よし、入ってこい」と聞こえ、教室のドアを開ける。中には元クラスメイトがいた。そしてあの野郎も。俺が入った瞬間、一気に騒がしくなった。そりゃオッドアイだし影薄いし。
黒板の前まで歩く。その場で回り、白いチョークを持って黒板に名前を書く。

『代黒 千尋』

「代黒千尋です。」

よろしく、とは言わなかった。よろしくしたくないしな。
先生に「一番後ろの空いている席な」と言われたと同時に、歩き出す。席に着くと、皆が色んな質問をしてくる。

「じゃあ、質問タイムな!」

と先生が言うと、静かになりほとんどの奴が手を挙げた。「夢野」とまた先生が言うと、夢野が立ち上がり、俺に質問をする。

「私は夢野Aって言います!彼氏とかいますかー?」

「いない」

即答したら、またざわめき始めた。五月蝿い。ていうか、彼氏なんていてたまるか。あぁ、今、俺は女か…。

チャイムがなるまで質問が続いた。

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あー - すんごく面白いです!頑張って下さい!\(*´∀`*)/ (2018年5月10日 18時) (レス) id: 3aa18126bf (このIDを非表示/違反報告)
空気 - ネタが思い付かなくて、だんだん下手くそになっていますが許してください…w (2017年1月1日 22時) (レス) id: da1f461dec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨雫 | 作成日時:2016年12月31日 0時

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