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決意 ページ30

「輝!やっと目が覚めた…良かった」

「…大丈夫?」

目が覚めると、聞き覚えのある声が耳に入ってきた

その声は…
「クーか…それにあんたは確か…」

寝起きのような感覚で少しの間ぼやける視界を眺める
それでも自分の頭はフル回転していたようで理解するのにそう時間はかからなかった

「あっ…真紅爛!でもどうして…」

もう一人の輝のおかげで優が黒澤澪と戦ってることは知っていたが…

「あの子に頼まれたから…あなたをお願いって」

「そうか…」

その時

「キャアアアアアー!!」

澪の攻撃を受けた優の悲鳴と勢いよく地面にぶつかる音が聞こえた

輝は反射的に優を助けに行くため飛び出そうとする

「待って!」

が、すぐに後ろから腕を捕まれた
真紅爛だ

「今の状態で助けにいくつもり?!確実に狙われるじゃないあなた死ぬ気?!」
爛は優との約束のこともあり輝を行かせまいとする
「それとも…何か考えがあるの?
まさか…無鉄砲に何かやらかすつもりじゃ?!」

心配、してくれているのか…

爛は約束のこと以前に自分を心配してくれている様子だった

その時、
『大丈夫!私が付いてるから』

七虹輝の声が聞こえた
私だけではない
爛やクーにもその声は届いているのが驚きの表情を浮かべている様子から分かる

私は声が聞こえたほうを振り返る
七虹輝は軟らかい表情で微笑んでいた

「輝…」
私の後ろのほうを見つめているその様子だと爛もこの七虹輝の姿が見えてるようだ

そこにいる輝が夢でも幻でも無いとそう思って。



暫くすると考えがまとまったようで、

「行って」

爛は輝の腕を掴んでいた手を解いた

「良いのか」

「うん
輝がそう言ってるなら大丈夫だろうし…
だから私は最後までこの戦いを見届ける」

一呼吸おくと
「それが今の私にできることだから」

そこにあるのは決意の表情だった

「澪を、お願いします」

爛は深々とお辞儀をした

「分かった」

輝もそれに答えるように顔を上げた爛と目が合った

爛に背を向け手を振ると戦いの場に向かって駆けていった
優と澪を、助けるために───







「優!!」

地に倒れている優に向かって思いきり名前を呼び傍に駆け寄る

「ひか…り?」

優は墜落した衝撃と今までの澪との戦いで心も体も限界に近づいていた

「ひか…りは…だいじょ…ぶ?」

こんな時に人の心配なんて…

「優、私は大丈夫だから!!だから…もう」

「そっか…輝が言うなら…大丈夫、だね」


優は涙を浮かばせて力尽き目を閉じた

輝 変身〜NEW CHANGE〜→←Believe in yourself



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設定タグ:オリキュア , プリキュア   
作品ジャンル:アニメ
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ニチアサ大好き(プロフ) - 雪華さん» ごめんなさい、知らないです (2020年10月17日 22時) (レス) id: f2da55ccdf (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - ツイステは知ってます? (2020年10月17日 19時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
ニチアサ大好き(プロフ) - 星猫さん» ごめんなさい、よく知らないです… (2020年7月13日 18時) (レス) id: f2da55ccdf (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - トランスフォーマーprimeは知ってます? (2020年7月13日 18時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ニチアサ大好き(プロフ) - そうですね、ハマったこともあり参考にしたかもしれません (2019年1月31日 20時) (レス) id: 4a4d7842a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ニチアサ大好き | 作成日時:2016年6月13日 14時

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