Fateプリキュア！NEXUS (ページ2)

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希望の光ページ2

～優視点～

「グアアアアアーー！！」

凄い勢いで飛びかかってくるのを承知で、私は捨て身の行動に出た

「輝！！」

ガシッと真正面から輝を受け止め、抱き締める

「私は…輝とは戦いたくないし傷つけたくもないよ…」

涙をこぼしながらそっと呟く

傷つくなら私のほうでいい────

「？！グァァアアアーー！！」

輝は、抱き締められ自由が効かなくなった身体をもどかしそうに動かし逃げようとする

…が、暫くすると逃げようとするのをやめ攻撃を始めた

ドンッドンッ！と力強く背中を叩く音が体にも響いている

「ぐっ…！くっ……うぅ…」

アックスと戦ったときのように拳でただひたすら打つだけだが斧を割るほどの力だもの…

これを身体で受け続けるのにはいずれ限界が来る

片手ではあらゆるところを拳で、もう片方の手では背中に爪を立て攻撃しているようだ

せめてどちらかの手をほどかないと……

……そうだ…目眩ましで！

輝…ごめん…

右手を握り力をチャージする

「はああっ！エメラルドフラッシュ！」

握っていた手を開き突き出すと緑色の光が輝を包み込んだ

まばゆい閃光を直接浴び抵抗できない輝の体がぐらつくのを見逃さなかった

「輝！！」

すかさず倒れそうになる輝の手を掴み強く握った

「やった……」

あとは……輝と私をリンクさせれば……

きっと……手が届く！

輝の身体はさっきの目眩ましで倒れ気絶に近い状態になっているが、私は繋いだ手から意識を集中させるようにする

『輝……！！』

その時、前にプリキュアのデータを輝とクーと見ていたときのことが頭に思い浮かんだ

──スマイルプリキュアのラスボスである皇帝ピエーロと戦ったときプリキュアを絶望から救ったのがメルヘンランドの次期女王である妖精のキャンディとミラクルジュエルだった──

プリキュアの妖精から大事なことを学ぶなんて……

私も輝の希望に……

小さくてもいい

それが僅かでも道しるべになるなら

私は……暗闇に輝くひとすじの希望の光になる！！

暗く冷たい……

目の前に無限に広がる黒い闇

怖い…

ここに輝はずっと閉じ込められてたの……？

かすかに輝の声が聞こえる……

『どうせ…私のことを必要と思ってくれる人もいない』

そんなことない！！

私もクーもいる！

“輝はもう…独りじゃない！”