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#25 ページ32
｢髪切った。｣
『え？大光変わってないじゃん。』
｢俺じゃなくて、お前。｣
『ん？……ぁあ、そう、少しだけね。』
ほんと整えるくらい、
少ししか切ってないはずなのに気づくなんて
……ちょっとキモい。
ただの幼なじみなのに。
｢可愛くなった。｣
『……は？』
｢は？｣
『今、可愛いって……』
｢髪がな。｣
『髪？』
｢うん、髪切って、髪が可愛くなった。｣
『お前、もはや髪の毛というものに
可愛いっていう感情をもちはじめたのか……？？？』
｢俺って優しいからさ。｣
『優しさなんて微塵も関係ない気がするけど。』
独特な感性をおもちの幼なじみにはもうついていけないと
思った瞬間でした。
｢いや〜、髪の毛が可愛い、ほんと。｣
『そう言いながら何度も触るな気持ちわるい。』
｢別にいいじゃん、なんでダメなの？｣
『なんかゾワゾワする。』
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作者名：ぴゆ
| 作成日時：2021年8月18日 0時
