幼なじみの佐々木くん。(紫) (ページ25)

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#19 ページ25

｢……なに。｣

『寒い。』

家に来た大光にベッタリくっつくようにして

大光の左腕に抱きついています、急に寒すぎ。

｢離れろ。｣

『無理。』

｢いいの？当たってますけど、いろいろと。｣

『きも。』

そう返事をすればナチュラルに舌打ちで返される、

おぉ、こわこわ。

あ、幸いにも(？)親はいません、

暖房はまだ早い気がしてつけてません、まだ10月だもん！

『……寒い。』

｢熱でもあんじゃね。｣

『そんなんじゃない、寒いの。』

｢ちょ、やっぱマジで離れてくんない？｣

『いや？』

｢いや、いやとかじゃ、ないけど……｣

『嫌じゃないんだ。』

｢うるさ。｣

『お母さんが暖房つけてくれるまで我慢して。』

｢絶対無理。｣

『お願い、大光寒くないの？』

｢お前のせいで暑い。｣

『じゃあなおさら離れられない、

大光温かいってことでしょ？』

｢うそ、南極並みに寒い。｣

『それはもはや死んでるよ。』

｢あーもー！マージーで！｣

その場を立った大光は乱雑にブランケットを

私に向かって投げてきた、ひどい。

｢これでもかぶってろ。｣

『……人間カイロのが温かいのに。』