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第二の詩…sinp ページ25

※「第一の詩」の続き

「こんにちはしんぺい神さん。」
「ん、こんにちはAちゃん。」

恥ずかしそうに医務室に入ってくるAちゃん。最近距離を縮めることが出来たし俺にも慣れてくれたようで、よく俺のところに来てくれる。

「みおぃさん居る?」
「ミオリさん?今は居ないみたいやけど。」

そっか、と少し悲しそうな顔をして、とてとてと医務室のソファに座った。日向の温かさにすぐうとうととしてしまっているのを見て頬が緩む。

「昨日は寝れたん?」
「ん〜…少しだけ。」
「そっか、じゃあ眠くなっちゃうなあ。」

俺も少し休憩しようかとAちゃんの隣に座る。足をパタパタとゆっくり動かしている幼さが残った彼女の頭を優しく撫でてやればにっこりと柔らかい笑みを浮かべた。

「ねえしんぺい神さん、りんねって知ってる?」
「りんね?…ああ、『輪廻』のことか。知っとるよ。」
「エーミールさんの部屋の本にあったの。魂はずっとめぐるんだって。」

彼女の右耳に光るお揃いの耳飾り。俺に懐いてくれたのは嬉しいけど、俺はもうそれ以上の感情を抱いてしまっている。それに彼女は気づいているんだろうか。

「ねえ、しんぺい神さん。…いつだって、どこにいたって、私を見つけてね。」
「え?」
「約束ですよ。」

そう言うと、ぽてっと俺の膝に頭を乗せて寝てしまう。足までソファにのせて完全に寝る体制だ。しょうがないか、昨日あんまり寝れてないんだもんなあ。少し硬めの髪の毛を撫でて自分の羽織っていた上着をAちゃんにかけた。

「そうやなあ…きっとAちゃんを見つけたるよ。昔からかくれんぼもうまかったし、大丈夫やろ…。」

そう言うと、微かにAちゃんの口元が少しあがった。

エンゼルフィッシュ…syp→←久しぶりに食べると美味しいっていうあれ…zm



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羅威那(プロフ) - 兎餅さん» ただいまリクエスト消化滞っておりまして…いつ書き上げることができるか分かりませんがそれでもよろしければ… (2022年4月28日 23時) (レス) id: c967219d95 (このIDを非表示/違反報告)
兎餅 - sinpさんが、ヤンデレ化して夢主を閉じ込める系のって、書けますか……? (2022年4月24日 7時) (レス) id: 1c6f84240e (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - ありがとうございます!お待ちしてます! (2020年3月14日 3時) (レス) id: 525527bd5b (このIDを非表示/違反報告)
羅威那(プロフ) - ひかるさん» ひかるさんリクエストありがとうございます。最近思うようにかけず、更新が滞っておりますがそれでも良ければお待ちいただきたく思います。 (2020年3月13日 22時) (レス) id: ac81da58c3 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - knさんが嫉妬してる感じのお話読みたいです…!! (2020年3月9日 21時) (レス) id: 525527bd5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:羅威那 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年9月13日 2時

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