緑谷と爆豪の幼なじみは水と風を操るチートでした【ヒロアカ】 (ページ5)

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4話ページ5

その言葉を聞きAの中で何かがキレた

貴｢...勝己..｣

爆豪｢ア”？｣

パシン...

爆豪が振り向くと同時に乾いた音がした

爆豪｢何すんだテメッ！！｣

爆豪がキレてAの胸ぐらを掴んだが

貴｢これで本当に出久が飛び降りたらどうすんの？出久に死ねって言ってるのと一緒なんだよ？...

自殺教唆よ、あんた、そんなに死んで欲しけりゃ自分が死ねば？｣

爆豪｢っ！！｣

爆豪は言い返そうとしたがAのいつもなら絶対に言わないような言葉、そして纏っている雰囲気があまりにも違った為驚いて掴んでいる手を緩めた

そしてAはその隙に爆豪の手から抜け出して出久のノートが投げ捨てられた窓から飛び降りた

爆豪｢......｣

緑谷｢A！！！｣

爆豪は驚き呆然としていた

緑谷の心配する声が聞こえたが、Aは特に気にしていなかった

自分の個性を発動させれば怪我をするような事は無いことは分かっていたからだ

貴｢出久のノート...！あった！！｣

鯉のいる水溜めの中にあったのは爆豪の個性によって黒焦げになったノートだった

貴｢あーあ、ベチョベチョ...
しっし、これは君たちのご飯じゃないよ｣

拾い上げると水をたくさん吸ったノートからはポタポタと雫が落ちている

貴｢...誰も居ないわよね？｣

周りに人がいないか慎重に確認するとノートに右手をかざした

すると、あんなに濡れていたノートから水気が抜けて乾いてきている

反対に右手にはノートから抜けたと思われる水が宙に浮いて野球ボールくらいの大きさになっている

貴｢これくらいかしら？次はこっちで｣

今度は左手をかざすと暖かい風が発生した

紙が破れないように優しくノートを乾かす

ノートが完全に乾いた頃に緑谷が走ってやってきた

緑谷｢A！！｣

貴｢出久ちょうど良かったわ。ノート乾かしてるわよ｣

緑谷｢あっ、ありがとう

...って！！あんなことして！！危ないじゃないか！！｣

貴｢大丈夫よ、出久も私の個性知ってるでしょう？｣

緑谷｢そうだけど...｣