・得体の知れない ページ20
・
まず初めに考えたのは、テレポートの暴発。
疲れが溜まりすぎて不安定になっちゃったとか？
でも、ちゃんと足元にかっちゃん居るし。
目の前にリードを持った爆豪くんが居るし。
ただ、それだけじゃないのが問題で。
爆豪くんの腕に巻き付く得体の知れない生き物。
あれは、、なに？
「わんっ！」
『か、かっちゃん、、久しぶり！元気だった？』
とりあえず一番に反応してくれた愛犬の頭を撫でる。
ど、どう切り出したらいいんだこの状況……
『えっと……』
さっきから目を見開いて私を見ている爆豪くんを見上げる、と
「テメー今日か！！」
『へぇ？』
ピンと張ったリードをずんずん緩めて爆豪くんが近づいてくる。
「電話返せやボケ！！」
『あぁ、うん、、ごめん。電源切れっぱなしで』
「…………」
な、なに、怖いんだけど。
神妙な顔がこちらを見た。
つり上がっていた目が元の位置に戻っている。
「違ぇな。悪い」
『？』
ぽん、と頭に手が乗った。
じわぁっと安心感でいっぱいになる。
「おけーり」
『……うん、ただいま』
やっぱりテレポートしてきてよかったぁ。
疲れ吹っ飛ぶ。もう好き。大好き。
絶対運命だよ。結婚しよ爆豪くん！
ジーンと幸せを噛み締める、が。
「……どちら様？」
パッと現実に引き戻された。
爆豪くんの後ろの方からかかった声の主は、さっきまで腕に巻きついていた生き物。
私がいない間にまたモテてたのかこの男。インターンはどうした。
爆「彼女」
女の子の問いに “同じクラスの、” と答える前に遮られた。
奴はふんぞり返っている。
ちゃんと言ってくれるんだ。
へへ。嬉しい。
けどちょっと恥ずかしい。
「え！？勝己彼女できたの！？うそ！？」
ん？
爆「どういう意味だクソ！！」
「しかもこんなに可愛い……え、いくら？」
爆「買ってねぇわ！！！」
「いいからいいから。ぶっちゃけ？」
爆「それ以上調子乗ったらぶち殺す」
「すいませぇん」
『…………』
わけも分からず二人を見ていると、爆豪くんがそんな私を見て補足した。
爆「腐れ縁」
「勝己のお姉さん代わりの白河円佳でーす」
爆「テメーのが歳下だろうが」
『こっ、超野Aです。腐れ縁ってことは幼なじみなんだ？』
爆「まぁ」
そういえば、飯田くんが言ってたな。
この子のことか。
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花純(プロフ) - 更新とても楽しみに待ってました...！ (2023年3月5日 5時) (
レス) @page40 id: 9a9f71aa3c (このIDを非表示/違反報告)
冬空(プロフ) - 更新されてる…だと？！？！いかちゃんのお話見られて星嬉しい（ ; ; ） (2023年3月5日 2時) (レス) id: 01a8377650 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - まってました！！！！！！ (2023年3月5日 1時) (レス) @page40 id: 1571d4bdb2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆま(プロフ) - ほしいかさん！数日前にお話しを見つけて一気に見てしまいました、、、。どれもこれも面白くてとても好きです！読み終わってしまったのがとてもさみしい！！続編すごく楽しみにしています！！ (2023年2月15日 19時) (レス) @page26 id: 1762eb9ea0 (このIDを非表示/違反報告)
あおちゃん - 続編楽しみです！！ありがとうございます！ (2022年8月26日 23時) (レス) @page26 id: fa151c82d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほしいか
| 作成日時：2022年8月12日 22時
