・ラブの予感 ページ10
・
飯「それより俺は、あの爆豪くんが優しいというのが引っかかるな」
『……そう？』
轟「あいつはお世辞にも優しいとは言えねぇんじゃねぇか？」
すごい言われようだな。爆豪くん。
でも
『ううん。分かりずらいかもしれないけど、優しいよ』
そう言って爆豪くんを思い浮かべると、自然と口角が上がった。
二人が急に黙ってしまう。
『え、、あ、なんか変なこと言った？』
「いや、超野くんは本当に爆豪くんのことが好きなんだな。」
「今、すごい幸せそうだったぞ」
二人がそう言って微笑んだ。
背中がゾワゾワして、恥ずかしさが頬を染める
『…………別にそんなんじゃ』
飯「嫌なら嫌だと言ってみるのがいいんじゃないか？」
轟「ああ。優しいなら聞いてくれるだろ」
『優しくしないでって言うの？なんか怒られそう……』
それに、私の希望は優しくしないで、じゃなくて、
私だけに優しくして。だ。
『ああもうこの話終わり！恥ずかしいっ』
轟「顔赤えな」
飯「青春だな！学業が疎かにならない程度に楽しみたまえ！」
『あああだから違うってばあああ』
耐えられなくて熱い顔を両手で覆う
指の隙間から目だけ出すと、飯田くんと轟くんの向こうにつんつん頭を見つけた
切島くんと上鳴くんと瀬呂くんとでお昼を食べに来ているようだ
爆豪くんが上鳴くんの頭を叩いた
なにかを怒鳴りつけて、それを切島くんが諌め、瀬呂くんが焚き付ける
その一連の流れの中で、彼の目がこちらを向いた
思わず視線を逸らす
今度はそばを啜っている轟くんと目が合う
轟「ふ？ふぁんだ？」
飯「轟くん！口にものを入れたまま喋るのは行儀が悪いぞ！」
轟「ん…………おう」
そんなやり取りに小さく吹き出す
視線を戻すと、もう目は合わなかった
リズミカルに上鳴くんの頭を叩いている
暴力は良くない。良くないけど
『……なんか私呪われてんのかな……』
飯「ええ！？大丈夫か超野くん！！」
『大丈夫じゃない。おかしい私の脳みそと目。ふわふわしてる』
轟「なんだ？個性の関係か？」
『そうかもしれない。個性かけられたかも』
飯「えええ！？！？」
恋の個性だ。
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ほしいか(プロフ) - あすか。さん» コメント頂けて何よりです！ありがとうございます(o^^o) (2021年5月4日 22時) (
レス) id: a6bcddeca8 (このIDを非表示/違反報告)
あすか。 - 既に投票済みです(無効)←( ＾∀＾)ニタァ…(もっと好評させろや) (2021年4月30日 0時) (レス) id: a7e581901d (このIDを非表示/違反報告)
ほしいか(プロフ) - なしなつさん» あぁぁぁぁ、とても嬉しいです、ありがとうございます！続編もよろしくお願いします！ (2020年7月6日 17時) (レス) id: d3ad79e9d3 (このIDを非表示/違反報告)
ほしいか(プロフ) - 蒲焼さん» 神作とは…！ありがとうございます！続編もよろしくお願いしますm(__)m (2020年7月6日 17時) (レス) id: d3ad79e9d3 (このIDを非表示/違反報告)
なしなつ - あぁぁぁあああもうずっときゅんきゅんさせて読んでました！！爆豪尊い… (2020年7月5日 18時) (レス) id: 9fe0c909f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほしいか
| 作成日時：2020年6月6日 13時
