検索窓
今日:13 hit、昨日:17 hit、合計:616,165 hit

・かわいい ページ24







着いたのは爆豪くんの部屋だ。

一階で離してくれると思ったのにそのまま連れてこられた。

まあ当の私は爆豪くんと手を繋いでいるのが嬉しくてニヤニヤしてたんだけど。

その顔のまま部屋に行ったら、爆豪くんに変な顔をされたので、すぐに真顔に戻った。




『何、どしたの爆豪くん』




爆豪くんが部屋のドアを閉めたところで聞く。




「そういうとこだわ」

『え?』

「そういう態度とっから分かんねぇんだわ」

『……う、うん、、』




何が?




「誰にでもすぐ好きだのなんだの言いやがるし」

『………?』

「誰にでもちけぇし、触らせるし、」

『??』

「……………」

『え、ちょっと何で急に黙るの』




爆豪くんが急に黙って私を見た。

めちゃくちゃ不貞腐れているのが、顔でわかる。

しばし目をパチパチしながら見つめあっていたが、

爆豪くんは痺れを切らしたように私の肩にポスっと顔を埋めた。




「なんで、俺がンなこと言わなきゃいけねぇんだよ……」

『……ぇ、、』




なにこれかわいい……っ

食べちゃいたいくらいかわいい!!



でもごめん何の話!?




『爆豪くん……大丈夫?』




肩に乗った爆豪くんの頭を撫でる。




「ガキ扱いすんな」




と言いながらも、振り払わないのでそのまま撫で続ける。




『ごめん、何の話がさっぱり分かんないといいますか……』

「だァら、てめぇが俺んこと好きか分かんねぇんだよ」

『好きだよ』

「っ、だからそういう事じゃねぇよ」

『そんなこと言われたって………』




クソが。小さく呟いた爆豪くんは少し顔を上げた。

相変わらず不貞腐れたような視線が私を射抜く




「他ン奴にしっぽ振んな」

『しっぽ……』




付いてませんけどそんなもの




『………爆豪くんだって。私知ってるんだからね』

「あ?」




肩のところにある爆豪くんの頭をぽんぽん撫でながら唇を尖らせる




『別の女の子の頭撫でてたでしょ』

「………あ?」

『惚けたって無駄よ。告白してきた子の頭をこうやってぽんぽんって』

「ああ、あれはテメーが見て……」

『え!?気づいてたの!?』

「………おお」

『え、じゃあなんで撫でたの!?当てつけ!?酷い!!』

「ちっげぇよ!!つか俺はその時テメーが轟の」

『え、轟くん?』

「っ、ダァァァ!!!どーだっていいだろンなこと!!」

『どっどうでも良くないよ!!私傷ついたんだからね!!』




キッと睨みつけると、爆豪くんは今度はバツが悪そうに肩に顔を戻した


・形勢逆転の前に→←・俺の娘



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (357 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
998人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ほしいか(プロフ) - あすか。さん» コメント頂けて何よりです!ありがとうございます(o^^o) (2021年5月4日 22時) (レス) id: a6bcddeca8 (このIDを非表示/違反報告)
あすか。 - 既に投票済みです(無効)←( ^∀^)ニタァ…(もっと好評させろや) (2021年4月30日 0時) (レス) id: a7e581901d (このIDを非表示/違反報告)
ほしいか(プロフ) - なしなつさん» あぁぁぁぁ、とても嬉しいです、ありがとうございます!続編もよろしくお願いします! (2020年7月6日 17時) (レス) id: d3ad79e9d3 (このIDを非表示/違反報告)
ほしいか(プロフ) - 蒲焼さん» 神作とは…!ありがとうございます!続編もよろしくお願いしますm(__)m (2020年7月6日 17時) (レス) id: d3ad79e9d3 (このIDを非表示/違反報告)
なしなつ - あぁぁぁあああもうずっときゅんきゅんさせて読んでました!!爆豪尊い… (2020年7月5日 18時) (レス) id: 9fe0c909f4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ほしいか | 作成日時:2020年6月6日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。