・ただただ煽る ページ16
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『ねぇ、何考えてるのか知らないけど、多分それは自意識過剰だと思う』
「は？」
『デクくんに聞いた』
私が勝手にやったことに、お願いだから変な罪悪感を抱かないで欲しい。
『確かに怖かったとは言った。痛かったし。でも、後悔してないから。』
最初からこうして話せばよかった。
そう思えるくらい、スラスラと言葉が出てくる。
『そんな風に思われると、逆に後悔になる』
あなたがどう思ってどう感じて、ってそれだけが大事だから。
私に後悔させないでよ。
という、半ば脅迫のような言葉。
しかし爆豪くんの顔はいつまでたっても晴れなくて、
無理やり口角を上げて笑った。
『っていうか、こういう傷ってヒーローっぽくて格好いいじゃん！』
強がりな気はするけど、とにかく悩んで欲しくない。
こっちが全く平気という顔をすると、爆豪くんはやっといつもの悪人面に戻った。
「はっ、なんだそりゃ」
そう言って少し笑う。
それを見た私の口角まで自然に緩む。
調子に乗った私の口はペラペラといらん事を喋る
『まあ困ることって言ったら嫁の貰い手無くなることくらい？』
私はとても軽いノリで言ったつもりだったが、
爆豪くんは途端顔を顰めた。
ちょっとまだ重かったかと慌ててフォローに入る。
『いや、大丈夫だよ？ヒーローになる時点であんまり考えてないし』
強がりというか、まぁこれは本音なのだが、
爆豪くんは無視して爆弾を投下した
「俺が貰ってやっから心配すんな」
真顔で言ってのけた爆豪くんに呆然とする。
それもつかの間、体が一気に熱くなった。
『ば、爆豪くん、だから責任を感じる必要は』
「責任じゃねぇ」
食い気味に否定され、今度は違う意味で逃げたくなる。
彼は私の腕をしっかり掴んだまま一歩近づいた
ち、、近い。
「なァ超野。さっきの続きだけどよ」
『さっき…？』
「テメーが俺を避けてるって話だよ」
『な、なんでしょう』
「 “何もしねぇから” 避けんなって言ったよな」
『う、うん、、』
「でもよォ、何もしてねぇのに避けんなら、何してもいいってことだよな？」
『え…………』
そんなわけない。
『ダメだよ、、何するの』
「好きな女にすることなんざひとつに決まってんだろ」
『え……』
好き、、って言った？
しかしそれをツッコむ余裕などなく、彼の手が頬に添えられる
視線が交わり、何も考えず目を瞑ってしまった。
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ほしいか(プロフ) - あすか。さん» コメント頂けて何よりです！ありがとうございます(o^^o) (2021年5月4日 22時) (
レス) id: a6bcddeca8 (このIDを非表示/違反報告)
あすか。 - 既に投票済みです(無効)←( ＾∀＾)ニタァ…(もっと好評させろや) (2021年4月30日 0時) (レス) id: a7e581901d (このIDを非表示/違反報告)
ほしいか(プロフ) - なしなつさん» あぁぁぁぁ、とても嬉しいです、ありがとうございます！続編もよろしくお願いします！ (2020年7月6日 17時) (レス) id: d3ad79e9d3 (このIDを非表示/違反報告)
ほしいか(プロフ) - 蒲焼さん» 神作とは…！ありがとうございます！続編もよろしくお願いしますm(__)m (2020年7月6日 17時) (レス) id: d3ad79e9d3 (このIDを非表示/違反報告)
なしなつ - あぁぁぁあああもうずっときゅんきゅんさせて読んでました！！爆豪尊い… (2020年7月5日 18時) (レス) id: 9fe0c909f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほしいか
| 作成日時：2020年6月6日 13時
