もう一度恋してみませんか？２【K・N】 (ページ5)

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49 ニヤッて笑うのは美味しかったから？ページ5

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『えっ？。もう？。』

「はい、出来ましたけど。」

『ふーん。生焼けじゃないでしょうね。』

全くね、減らず口を叩いて可愛くない。

「はい、大丈夫です。」

挑発になんて乗らないわ。
平然とした顔で答える。

『これも今作ったの？。』

指差したのは、お皿の端に乗せてあるポテトサラダ

「それは、昨日自宅で作りました。沢山作ったので持って来ただけです。嫌なら残して下さい。私、まだやることがあるので。」

それだけ答えてキッチンに戻る。

無類のハンバーグ好きって資料には書いてあった。
どうせだから、夜は煮込みハンバーグを作っておけば自分で食べるでしょ。
残ったハンバーグのパテをフライパンで焼いて、煮込み用のソースを作ってその中に入れとこう。

コンソメスープに食材を足して、ミネストローネも作ってお鍋のまま置いておけばいいよね。

温める位は自分で出来るでしょ。

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夜ご飯を用意しながらリビングを見ると、黙々とハンバーガーを食べている。
時々ニヤッと笑ってるのは、美味しかったから？

アッ…
こっちを見た。

知らん顔して目をそらせて、スープの味見する。

「ん、美味しい。」

思わず小さな声で呟いたら

『何が美味しいわけ？。』

って声が飛んでくる。

地獄耳か！
イラッとしそうになる気持ちを抑えて、

「食材があったので、夕食も作っておきました。
ご自分で温めて食べてくださいね。」

これでもかって笑顔を作って答えた。

『あら、夕飯前に帰るわけ？。』

「へっ？」

まさか夕食までいろって事？
嘘でしょ。
思わず変な声がでる。

『そう、夕飯作ってくれないの？。』

平然と答えるから、

「それは無理です。他にも仕事ありますから。温めるくらいなら、ご自分で出来ますよね。私は昼食作り終わったら帰りますから。』

そう答えて軽く睨んだ。

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