もう一度恋してみませんか？２【K・N】 (ページ3)

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47 マジでムカつくけど頑張る！ページ3

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ちょっと！
なんなのその言い方。
自分の立場を利用して上から目線で偉そうに。
思わず
「ふざけんな！」
って言葉が口から飛び出しそうになった。

なんで私はこんなヤツに憧れてたんだろう。

幻滅！

私の中の理想の二宮和也が消えてしまう前に、担当は無理だから代えて貰おう。
そう思って唇を噛み締めてたら

『お前今さぁ、こんなワガママなヤツの担当なんて嫌だから代えて貰おうって思っただろ。』

不意に私の方に歩いてきて、顎を親指でクイッって持ち上げて、鼻と鼻が触れそうなくらい顔を近づけてきた。

「えっ？。」

『お前単純だから顔にでてるよ。』

二宮和也が、急に俺様になってニヤリと笑う。

昨日のキスを思い出しでドキドキしちゃう。

『そして、残念～！。今はKissはしないよ。そうそう、言っとくね。もし担当代わったら、お宅の雑誌、イヤ、お宅の出版社には今後一切書きませんから。』

「ウソっ。」

『本当。』

「っ……。」

なんなのコレ！
ドキドキさせたり、怒らせたり。
ますますムカつくんだけど！
でも、今私が怒ったら、うちの会社の不利益になる。
だけどマジでムカつくぅー‼

目の前にある二宮和也の顔を睨むように見ていたら、なぜだか不意に雅紀の顔が浮かんできて、昨日彼が言った言葉が頭の中に浮かんできた。

『嫌な事があったからって、直ぐに担当を変わるなんて違うから。』

あの時雅紀はそう言った。

『武山先生はずっと俺が担当していて、先生の好きなモノや嫌いなモノ、生活のリズムまで知ってるのは俺なんだよね。
だから、武山先生は俺を信頼してくれているんだ。
嫌な事があったからって、直ぐに担当を変わるなんて違うから…』って……

雅紀、本当は嫌なはずなのに、絶対に自分の仕事を投げ出さない。
いつもニコニコ太陽みたいな笑顔で頑張ってる。

そうだよね。
まだ今は我慢出来る。
昨日のキスはなかった事にすればいいし。
私だって極めてやるわよ。
こんな男のキスになんて翻弄されないからね。
後輩の雅紀には負けられないもん。
二宮和也の好きなモノ、嫌いなモノ、生活リズム、とにかく全部把握して、担当はお前じゃないとダメだって、向こうから言わせたい。

「雅紀、私も頑張るよ。」

口の中で小さく呟いて、雅紀の笑顔を思い浮かべてグッと堪えた。

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