もう一度恋してみませんか？２【K・N】 (ページ11)

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55 どいつもこいつもムカつくページ11

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電話を代わって拒否しようと思ったら

『A！。お前今の聞いてただろ！毎日二宮先生の所に通え。とりあえず詳細は後でだ。俺はまだ会社にいるから、今から帰社して打ち合わせな。』

「櫻井ちょっと待って！私…。」

反論しようとしたら

『お前に拒否権はない！。俺はお前が戻るまで待ってるから、二宮先生の用事を済ませてから帰社しろ！。打ち合わせするかな。』

「ちょっと‼ 櫻井‼」

慌てて怒鳴ったけど既に電話は切れていた。

『くふふ…。おたくの編集長さん、話がわかるじゃん。そんなわけでですね、夕飯よろしくね。ワタシ腹ペコ～。』

二宮先生は、いや、ムカつくから先生なんて呼びたくないわ。二宮和也は、してやったりって顔をして、またすぐにパソコンに向かってゲームを再開させた。

ああ、もうね！
どいつもこいつも
マジでムカつくわ！

仕方ないから夕飯は作るけど
会社に戻ったらグーパンチしてやるから、櫻井待ってなさいよね。

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『お前さぁ、今ムカつくとか思っただろ！。』

「へっ？。なんですかそれ？。」

不意にこっちを向いて二宮和也が話しかけてくる。

なによ！
本当に勘が鋭いっていうか、顔色を見るのが上手いというか。
ますますイライラしてきたけれど、相手にすると益々帰る時間が遅くなりそうだから、
二宮和也の話し掛けを聞き流して夕飯の準備に取り掛かる。

本当はムカついて一言いいたいけど、この人は一言いったら３倍以上になって返ってきそうだからね。

幸い、夕飯は出来ているから温めるだけ。
温めて盛り付けてテーブルに並べて、
はい、おしまい！

よし、帰るぞ！

「夕飯できましたし、これで失礼します。」

『お前は食べないわけ？。』

二宮先生の言葉に、グーッてお腹が鳴った。
だけど、今は精神的に限界。
お腹空いてるけど、早く帰りたい気持ちが先。

「先程の電話のやり取りが聞こえたかと思います。
編集長が待っていますので今日は帰ります。』

それだけ言ってカバンを掴み、急いで帰ろうとしたら、二宮先生が不意に手首をグッとつかんで

『待って、忘れもの。』

え？忘れもの？
なに？
慌ててカバンの中を確認しようとしたら

えっ？……

唇が重なった…

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