8.私の気持ち ページ8
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朱桜司、様。
確かに貴殿は、朱桜司と名乗りました。
『貴方様でしたか…』
「おや、私のことをご存知で？」
『はい。私は貴殿の名を聞いて育ったと言っても過言ではありません。
私の両親は、貴殿__朱桜様を尊敬しています。
なので、私は
“朱桜司様のようになれ”
と言われ続けました。それはもう毎日。』
「私はそんなに大層な人間ではありませんよ」
苦笑いで答える朱桜様。
『いえ、素晴らしい方ですよ、朱桜様は。
幼い頃から貴方様のご活躍は耳にしておりました。
私はそんな貴方様のようになりたい。そう言われ、思い、私なりに努力してきました。
けれど、足りなかった。
貴方様はどんどん先に行かれます。
成長し結果を残していく。
私がどんなに頑張って追いかけても追い付くことはない。
差は、広がるばかりで…。』
「御両親の言葉が重荷になっていたのですね…」
違う。両親は悪くない。
『いえ、それは断じて違います。
私が、私が、落ちこぼれで出来損ないだから、いけないのです。
本来なら成瀬の名を語ってもいけない存在なのです。それでも、両親は私を育ててくださいました。
追い出しても良かったですのに…。』
こんな話を誰かに話すのは初めてで、更に話した相手が朱桜様という…。
「…」
ﾊｯ……そもそもこの話は初対面の方に話す内容ではありませんでした。
朱桜様もいきなりこんな話をされて困っているでしょう。
もしかしたら気分を害されたかも……！？
『も、申し訳ありません…！
愚痴のようになってしまいました。
朱桜様の気分を害してしまったのでしたら、深く謝罪申し上げます。
どうぞ、この話は忘れてください…！』
すると朱桜様は無言で椅子から立ち上がり、私の真正面に向かい合います。
朱桜様の表情は先程までの笑顔が嘘のように、きりっ、とした表情になっています。
もしかして、お怒りのご様子…？
朱桜様の両腕が、私の方へのびてきます。
ﾊﾞﾝｯ!!!
大きな音が耳に届きます。
しかし私は全く痛みを感じませんでした。
何が起きたのか分からず、困惑です。
「成瀬さん…」
名を呼ばれ、恐る恐る目を開くと
目の前には朱桜様の顔。
『…ｯ…ち、近いです……』
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すのーどろっぷ(プロフ) - 蒼穹さん» わぁあああありがとうございます！！胸きゅんをお届けできてよかったです^^* (2017年12月31日 0時) (
レス) id: 9445aaa6c2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼穹(プロフ) - 司くんがヤバい(語彙力)久しぶりにキュンキュンしたよ！ (2017年12月31日 0時) (レス) id: 52262e91ae (このIDを非表示/違反報告)
すのーどろっぷ(プロフ) - 遥さん» 遥さん…!!嬉しいお言葉ありがとうございます!!私も遥さんの作品(零さんの小説等)読ませていただいております!! (2017年12月2日 21時) (レス) id: 59eb69c453 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - すのーどろっぷさん、完結おめでとうございます＆番外編待ってました…！これからも読ませてもらいます♪ (2017年12月2日 21時) (レス) id: 59201c6d0a (このIDを非表示/違反報告)
すのーどろっぷ(プロフ) - 泉実さん» あぁありがとうございます!!喜んもらえて嬉しいです;;;;り、リクエストまで…!!了解致しました!初デートする2人、書かせていただきます!! (2017年11月29日 19時) (レス) id: 59eb69c453 (このIDを非表示/違反報告)
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