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そこから、とんとん拍子に進んだ。
遠出し、貧民街に近い街の宿に泊まる。
そして、本番の夜。
お父さんと俺は松明を両手に持ち、暗い暗い道を歩いていた。
森のなかだ。貧民街は他の町や村から避けられており、嫌われているのだ。なのでちゃんとした道も設備などされていない。
建物が、見えてきた。やけに古く、そして小さな木の家が。
俺の家より、何倍も狭いだろう。
「___いくぞ」
「___うん」
片方の松明を投げ、火を放つ。そして見つかっても逃げれるよう、森のすぐそばでそれを眺めていた。
火はすぐに燃え広がり、辺り一体を美しくも残酷に焼け尽くしていく。
人々の悲鳴が聞こえる。
お父さんは今、どう思っているだろうか。
しかし、俺はお父さんより燃えていく貧民街に目がいった。
罪のない人だって、いたのに。
ーーーーー「ぜっ、た、い、ころして、やる……！」
声が、聞こえた。
振り絞るような、辛く唸ったような声が。
俺の目が、青く見開く。
辺りには誰もいないのに。
何処からか視線を感じ、そしてその視線が、まるで炎のように熱かったことを覚えている。
お父さんは残りもっていた松明を投げ、俺たちは街をあとにした。
俺は、恐怖の冷や汗でたまらなかった。
***********
そして、お父さんと依頼主、俺は捕まった。当然だ、街を燃やしたのだから。
しかし、俺は助かった。
俺を酷く誘ってきた名家の家が金を払ってまで引き取ったようだ。
ポツン、と森の中にある小さな家に閉じ込められた。ここにいなければいけないのは３年ほど。３年もしたら解放され、俺は屋敷の医者としてなってしまうようだ。
１度だけ、ドアの前に待機している監視の目を掻い潜って外に出たことがある。
裸足で、森の草がふわふわで。
ただただ、日光に当たり輝いてい町を見つめていた。
「___ま、ふゆぅっ……、？どこぉっ！……」
女の子の、泣き声が聞こえるまでは。
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ほのりんか - ぷりんななりぃさんさん» 私も、坂田だと思ってました！だから、そらるって名前が出た時に、『ｳﾜｫこれそらるさんだったのか！ﾋﾞｯｸﾘ』ってなりました (2019年8月1日 9時) (
レス) id: 4d1e584c0f (このIDを非表示/違反報告)
ぷりんななりぃさん - そらるさんのくだり名前でるまでずっとさかたんだと思ってた…！！ 今思えば関西弁じゃねぇな・ω・ (2019年7月25日 0時) (レス) id: 256292723d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり - 初コメ失礼します。続編気になります。無理はしないで欲しいのですが、出来ればお願いします！ (2019年7月17日 19時) (レス) id: 616da87ebb (このIDを非表示/違反報告)
黒羽呉羽 - 読みました！！凄い良かったです！！続編気になります！ (2019年7月17日 17時) (レス) id: 1d4e264f44 (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹チロル(プロフ) - コメント失礼します！無理はしないでほしいのですが、続編気になります！ (2019年7月17日 15時) (レス) id: 0e9f5e74c5 (このIDを非表示/違反報告)
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