【完結】あのね、ずっと好きでした。【KY】

8話 ページ8

キヨ次の休み、出かけねぇ?

これは、これは…デートのお誘い！？
ガタッと思わず立ち上がりそうになり、自分を落ち着かせる。
キヨ兄ちゃんと再会して以来、頻繁に遊ぶ様になったのはいいんだけど全部お家でゲーム。
でもね、私もさりげなく。
たまには外で遊びたいなって言いました。可愛くいいました。あの人なんて言ったと思います？

｢レポートあるから無理｣

可愛い高校生がおねだりしてもこれだよ！！
でもやっとお外でデートができる！！
私は待ってましたと言わんばかりに、キヨ兄ちゃんに行きたい場所を伝える。
暫くしてキヨ兄ちゃんからOKとの連絡が！
流石にガッツポーズをしたら、クラスメイトから叩かれた。
いたいなぁと少し睨むと。

｢あ、Aさぁ。始業式の日にイケメンの車乗って帰ったってマジ？｣
｢イケメン…うんマジだよ｣

きっとキヨ兄ちゃんの事だ。
てかなんで知ってるんだろう。
と、思いクラスメイトに聞くと。

｢今、Aに超イケメンの大人の彼氏がいるって有名なんだよ｣
｢そ、そうなの？｣

どうりで私をみてクラスメイトやら先輩やらがひそひそ話してたわけか…気の所為かと思ってたけど。

｢1部の男子からは嘆かれてるけどね｣
｢なんで？｣
｢なんで、ってあんた男子から人気じゃん。告白しようとしてた男子いたみたいよ｣

そ、そうなの！？しらなかった。
ちらっと教室のクラスメイトをみるけど、誰も私達の方をみていない。
ほんとにいるのかな…。

｢で？彼氏なの？｣
｢彼氏じゃないよ…昔遊んでくれてた近所のお兄ちゃん｣

ひそっと囁くと、クラスメイトの女の子はまゆをあげた。

｢嘘でしょ。噂では肩に腕回してて、どうみてもカップルに見えたって…Aはその人の事好きなの？｣
｢う…、す、すきだよ｣
｢その人は？｣

わかんない…と首をふると、クラスメイトの女の子はニヤニヤと私をわらった。

｢ふーん…でも脈なしではないみたいね。頑張れば落とせるべ！｣
｢そう、かな…｣
｢じゃなかったら普通肩に腕まわして恋人感ださないでしょ。それって周りの男子に見せつけたかったからじゃないの！｣

と、クラスメイトはキラキラとした乙女の目で私を見つめている。
そう、なのかな。
そうだったとしたら。
キヨ兄ちゃんは、私が他のクラスメイトの男子と一緒にいてほしくなかった…？
それって、やきもち？
ドキッと心臓が跳ね上がり体か熱くなる。
私だけドキドキしてるみたいじゃんか…。

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