第31人目 永遠の踊り子 ページ35
「円堂さんが警察に捕まった」
耳を疑った。
冤罪でもなんでも円堂さんがいないのだ。
一星がやったのか……!
事実の壁の前で立ち尽くすチーム。
チームの核を一時的にでも無くすことでチーム全体を精神的に潰そうってことなんだろうけど。ここで負ければ一時的で充分なんだよ……!
「円堂さん無しでの試合か……」
「大丈夫。私達は絶対に勝てる」
私達は勝たなければならないんだけど正直言って私達はキャプテンを信頼し過ぎて、依存してしまったんではないかって知った。
DF陣がとか技術的なことじゃなくて、精神的に。
「負けちゃだめなんだよ、こんな手を使う汚い手を使う奴らに負けることになるんだから」
無理矢理かもだけど笑ってみせる。
「A……」
「落ち着いて行くぞ!」
「「「はい!!!」」」
勢いの良い掛け声。
しかし円堂さんがいないという事実が重く鈍い鉛の蓋でチームを沈める。
キャプテンマークの所在を確かめるマネージャー。
「……まだ誰も付けてなかってのか」
誰だ? 風丸さんとか?
「日本対ウズベキスタン戦! 勝利はどちらのものなのでしょう!!」
かんかん鳴り響く実況は相変わらずだった。
敵チームを観察してみる。
アナハン・イムスとかいったっけな、
「あいつが
試合開始から日本はあまりいいとは言えないプレーだった__ミスが目立ったのだ。
「何やってんだ木偶!」「クソッ!」
パスを出してもそれこそアナハンにとられてしまう。
あっ足の速い三人にボールが渡った!
「行くぜ! 爆走三人組の力!」
「させない!」
秒速で回るパスめがけたスライディング。
しかしそれも人工芝を切るだけだった。
「くっ……速い!」
DFも全員抜かされる__もうゴール前に!
「アアア〜アァァァ!!
レクイエムダアストォォオ!!」
西蔭止めて!
「しまった!」
「ゴール! 先制点はウズベキスタンが決めた!」
逆サイドのシュートか、先制点を取られるのは痛いな……
ふと周りが目に映る。
日本は団結力が足りてない。
それだけ円堂さんの存在感があったんだと不本意な形で実感する自分がいた。
私は西蔭に駆け寄る。
今のKPにはキャプテンマークは付いていない。キャプテンマークはチームという象徴で団結に欠かせないものなのかもしれない。
「大丈夫。次だ次。こっちも止めるから」
「……すまない」
一星に視られてるのにも気づかず。
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米野花子(プロフ) - モモさん» ありがとうございます! (2019年3月2日 22時) (レス) id: 38d207c2d1 (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - 定期試験頑張って下さい!いつも楽しく見ています(・∀・) (2019年3月2日 14時) (レス) id: 9f311d580c (このIDを非表示/違反報告)
米野花子(プロフ) - モモさん» 足に秘められし闇が笑 (2019年1月5日 21時) (レス) id: 9d38e75142 (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - おうふ…主ちゃんの足が心配な今日この頃(´・ω・`) (2019年1月5日 17時) (レス) id: 9f311d580c (このIDを非表示/違反報告)
米の花子(プロフ) - リンさん» ありがとうございます涙リクエストは受付中です! (2018年11月18日 20時) (レス) id: 3e519be2b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:米野花子 | 作成日時:2018年10月20日 0時