【オリオンの刻印】日本の女神？元通り魔ですが (ページ30)

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第26人目恐るべき子供達(上) ページ30

一星について変化があった。
周りが一星を避け始めたのだ＿＿よって一星は孤立していた。
こうゆう時以外は。
「僕が今頼れるのはあなただけですよ、Aさん」
横から抱きつかれる。
ぶっちゃけいい気はしない。
「何で独りでいようとするの？練習にも出ないでさ」
ポケットに手を突っ込む。
「別にいいでしょう。どうせ僕がいても皆疑うだけなんだから」
ふてくされるようにそっぽを向く。
「試合終わった後からでしょ？ところで鬼道さん、一体なんで……」
「さあ」
「次からは練習出てよ、寂しいし」
1ミリも思ってねぇよ
「はいはい」

出ていったのを確認してからポケットからキーホルダーをごそごそ取りだす。
取り出したのは盗聴探知機。
「何で監督はこんなの持ってんのかね」
ボタンを押す……反応無し
「同じ手(・・・)は使わなかったか」
ついさっき一星のジャージに盗聴器をつけたのだ＿＿部屋にも。
受信機のインカムをつけて確認。外ね、行こう
「これ持っとくか」

おー、2話連続の修羅場じゃないか
「鬼道を嵌めやがって！」
一星は拳をひらり躱す。
「灰崎君は足は一流なのに腕は三流だね」
「んだと！」
「おら！さっさと決めろよ！」
これまた2話連続の羽交い締めかね
「おい！何してるんだ！」
ん＿＿声の主は円堂さんか、それに明日人とかも
「大丈夫か、一星」
耳変だな、いい加減インカム外そ
「僕は何もしてませんよ！鬼道さんがドーピングした汚い人だからって当たらないでください！」
「てめっっ！！」
「おい止めろ！」

カシャッ

……誰か撮ったね
あっちか

包丁を構えて歩む。
「これは中々問題になりそうだ
くざっ
ぱたん。

撮影者は屍肉と化した。
故人のジャケットからスマホを取って指を上にはらう。
週刊文冬の記者だったのか。
一星充報酬はそれなりにあります。
狡猾な手に私の眉をひそめる。
「さて、やり(証拠隠滅し)ますか」

埋立て完了。
カメラのSDカードを抜き取る。
どっちも地面に捨てる。

バリンバリンバリンバリンバリンバリンバリンがしゃがしゃがしゃがしゃがしゃがしゃがしゃがしゃバキンバキがしゃがしゃがしゃががしゃがしゃがしゃがしゃがしゃがしゃがしゃがしゃがしゃがしゃがしゃがしゃがしゃがしゃがしゃがしゃがしゃがしゃがしゃがしゃがしゃがしゃがしゃがしゃがしゃん。

題名はジャン・コクトー作「恐るべき子供達」より勝手に頂きました。読みにくかったらすみません。