【オリオンの刻印】日本の女神？元通り魔ですが (ページ21)

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第17人目魔の伏すフィールドページ21

彼らは日本の敵だ。
「我らのヒプノシスが見破られだと……⁉」
「日本にも切れる奴はいるのだな」
「そろそろあれ(・・)を使おうか。対象はあの切れ者と厄介者に。ヒプノシスの対策で警戒心を忘れて＿否、消えているだろうね」
「……オーケー」
ただしこれはサッカーである。
一応。

「試合再開！」
「このまま攻めるぞ！」……あっ！！
「光！」
「なんだ＿」
ビカッ。
邪な白光がゴーグルに反射する。
「どわっ！」
「鬼道さん！」
また姑息な手を……！
「気をつけろ！また光で攻撃してくるぞ！」
明日人も灰崎も光にやられてしまう。
「うわぁっ！」「っがあ！」
あの時にみたいに負傷者が出たら。
んんダメだ、悪いイメージが脳裏を過ぎる。
「どこからやってんだ！」
抜かれっぱなしにまた戻ってしまっ＿＿
違う！まだ私は
「うっ！」
金属色の眼球がモロ光を浴びてしまった。
バタン！
「嘘でしょ……」
重心の位置はあやふやになって、身体は起立を放棄した。
「金山！」
「……大丈夫です」
視界には憎たらしく晴れた青空が広がる。
……あれ、光が強くなってないかね？

「タイムトランス！」
「風神！雷神！」
金のたてがみがニヤリ嗤う

嘘でしょ？
「ゴール！守護神不調か⁉」
ハットトリック……
「どうしたらあれを止められるんだ……！
止める方法は無いのか……？
いや、方法はある！絶対にある！
まだ見つけて無いだけだ！
絶対に探し出してみせる！」
「円堂……」
「円堂さん……」

「鏡を使っているだろうが、誰がやったかは…特定出来なかった」
「俺もだ……クソ！卑怯な手を使いやがって」
「……鏡の時は耐えられました。
でも今回はダメでした。光の強さが大幅に上がってる気がするんです」
「……レーザー光線か」
……
周りがどよめいた。
ああ、そっか。光線を向けられてたのか。
そういって事実を受け入れられている自分が、あれ……なんか、怖い。なんだろね。
この事実を言うことも。
「そして……光線は敵のいない(・・・・・)方向から当てられたんですよね」
快晴の空、しかしそこに漂うのは冷気だった。

「グワァガッガッコァガ＿＿
迷える子羊はまろが惑うことなく地獄に落としてキシシシシシシシッッッ！！やるよぁアヒャアヒャヒャヒャッヒャヒャヒャヒャヒャ！」
サタンの顔が変わった＿＿別人に。
金髪は赤くなるわ言動怖いわ。
「うーわ、イカレてる……」