【オリオンの刻印】日本の女神？元通り魔ですが (ページ14)

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第11人目ジパングの女神(下) ページ14

「特攻！バッファロートレイン！」
まだ来る！通さない！
「突撃牛は誰にも止められん！」
「うわああ！！」
情けない。ヒロトも私も弾かれてしまう。
ゴール間近、風丸さんが体で止めに入る
「はっ！レッドブレイク！」
「ぐわぁっ！」
しかし抵抗は牛の前に崩れ、衝撃に身体が吹き飛び落下を始めてしまった！
「風丸さん！」
「危ない！」
「風神！雷神！」
技で風丸さんをキャッチし、もう片方でボールを止める。
しかし肝心のボールは弾き返されてしまう。
「結構まずいな…」

ん？
ペクと韓国のキャプテンが軽い口論をしていた。
その時に見えてしまった。
ペクの肩に青く刻まれた印を。
その印に思わず私は見入っていたらしい。
「A？」
「えっ、なんでもない」

「はぁ…」
最早怒りを通り越して呆れた。
ペクからパスを受けたキャプテンが蹴りを喰らったのだ。
何度も何度もバレない範囲で(流石にバレないとおかしいレベルだけど)攻撃を喰らう。
ついに彼は担架に乗せられてしまった。
「明日人、これは自滅確定じゃない？」
「でも何で味方を…！」
「味方同士で潰し合うとは馬鹿な奴らだな」
「全くだ」
「お前ら…」

「必殺タクティクスエンジェルローブ！」
チャンス。ボールは灰崎とヒロトに渡った、けど
「行くぜ！」
「俺が決める！」
あーもうメンドい突破力なら何でもいい
ん、メッセージだ…でしょうね！！
「「面白え！」」
2人は派手にぶつかり合うつつ進む。
「クソッ！行かせ「ちょっと失礼」
そのまま暴れて頂戴！
「やりたいようにやらせて貰うぜぇ！」
「ボールを俺によこせ！」
「はっ！ならとってみろよぉ⁉」
「俺様を舐めんな！」
「知るかんなもん！」
喧嘩じゃん…だけど敵を躱してる。

「俺は成功させたいんだ…
新必殺技ペンギン・ザ・ゴッドデビルをよぉ！」
おらぁっ！
灰崎とヒロトは荒々しく飛び、完成されたペンギンにヒロトが加わるシュート。
衝突する者同士が共鳴する！
「ペンギン・ザ「「ゴッドデビル！！」」

ピピーッ！！
「試合終了！」

体を伸ばしながらこの幸せを噛み締める。
意味深なことを言った一星が目に入った。ペクを睨みつけていた。
あの刻印、何だったんだろ
…嫌な予感

豪炎寺さんの怪我は回復に時間が掛かるらしい。
少なくとも予選は…ダメだと言う。
監督の労いが聞こえないほど私の脳が回転する。
刻印…鏡…「日本は負ける」…一星充

あいつは何かある。