イケメン力カンスト娘【ヒロアカ】 (ページ33)

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第11話お見舞い？ページ33

死柄｢来ちゃった｣

貴方｢帰れ｣

スパァンと閉まる扉。

ノックされたからわざわざベッドから降りて開けに行ったのに、訪問客は死柄木弔であった。

移動式の点滴をガラガラ言わせながら、次々と扉の前に物を重ねていく。

死柄｢酷いなあ、せっかく来てやったのに｣

貴方｢.........ワープあるなら最初からそれ使えよなんで１回ノックしたんだよ｣

いつの間にかベッドに腰掛けている死柄木。

蜜蝋はため息をついた。

貴方｢あーえっとな、この病院ヒーロー管仲の病院なのね？わかる？なんでお前ら来てんだよ帰れよ｣

死柄｢Aの様子見に来た。精神的にあれなんだろ？お前が植物人間になっていたら、敵連合に入れる入れない所じゃないからな｣

蜜蝋の細い腕を引っ張り、ベッドに引きずり込む。

食事もほとんど取れず、運動を出来てない蜜蝋は、抵抗する力もなく。

トサッと為す術なくベッドに横たわる。

死柄｢あとさぁ、この髪。人って髪伸ばすだけでこんなに印象変わるんだね。こっちもの方が好きだよ、俺｣

貴方｢そりゃどーも。自分で言うのもなんだが、綺麗だろ？｣

死柄木が蜜蝋に覆い被さる。

点滴が倒れ、何かに引っ掛けたのか液体が床に零れていた。

死柄｢確か、拒食症、触覚味覚無感、不眠悪夢、幻覚、あとは健忘症？だったな｣

貴方｢おにーさん、個人情報のプライバシーって知ってる？｣

死柄｢名前教えてなかったな。死柄木弔だ｣

貴方｢こんなに心底いらない自己紹介は初めてだ｣

はぁ、とため息をつく蜜蝋を見て死柄木はグッと顔との距離を詰める。

そう、どちらかが少し動けぼ唇が重なる、と言うくらいには近ずいた。

死柄｢普通、こんな症状あったらまともに会話も無理なはずだよなぁ。偽ってんの？｣

貴方｢それに関しては、慣れたから。としか言いようがないな。これでもツラいんだぜ？｣

死柄｢ならちっとはそれを表に出せばどうだ？世話好きのヒーローがたんと甘やかしてくれるだろうさ｣

貴方｢あいにく、甘やかされるのも守られるのも嫌いなもんでね｣

ふっ、と。

嘲笑うような笑みをして、蜜蝋は死柄木の目を見た。