イケメン力カンスト娘【ヒロアカ】 (ページ22)

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第7話 USJ事件、解決ページ22

貴方｢さて、いくら俺の飴玉で怪我が治っていたとはいえなんで出久はヴィランの所に戻ったりなんてしたのかなー？？？｣

緑谷｢すいません...｣

貴方｢いくら頑張っても俺たちは学生でまだガキだ。わかるだろ？あまり出しゃばってると殺されるぞ？？？｣

緑谷｢ごめんなさい......｣

ヴィランは帰って行った。

結果として死者はゼロ人であり、あの脳の化け物、脳無を倒したオールマイトの功績は大きいだろう。

ただ、蜜蝋は思考する。

貴方｢(はてさて、あの平和の象徴があんな化け物を倒すくらいで時間と労力をかけすぎている気がするな。これは、オールマイトが実はそこそこの強さだったのか、それとも........)｣

実際に自分で脳無の強さを体験した訳では無いが、オールマイトと脳無の対決はしっかり見ていた。

それでこその、違和感。

イメージと違う、とはまた違う、ひっかかり。

緑谷｢あ、あのぉ...本当にごめんね、Aさん......｣

貴方｢あーうん、もういいや。今度から気をつけろよ？あと、出久に覚えて欲しいことがあるんだけど｣

緑谷｢ん？なになに？｣

貴方｢蜜蝋はオールマイトに話がある、という事を覚えといて欲しい｣

緑谷｢え？どういうこと？オールマイトに話があるなら自分で......なんなら僕からアポ取ろうか？｣

貴方｢いや、今じゃダメだ。んーなんて言ったらいいかなぁ......｣

蜜蝋は少し頭を掻き、言葉を探す。

貴方｢えっと...あの、個性を使いすぎたんだよ、それでえっと、副作用的なので健忘症になるかもだから、えっと、覚えて欲しい｣

蜜蝋にしては珍しい、たどたどしい言い方。

緑谷は目を細めてジト目で蜜蝋を見た。

緑谷｢んー明らかな嘘つかれるとこっちとしてもどうしたらいいか......｣

貴方｢嘘じゃない。実際、多分あと数分もすればぶっ倒れるぞ、俺。それで、起きた時に全部記憶パーかもしれねぇからな。まぁ、保険だよ保険。じゃ、また｣

それだけ言うと、覚束無い足取りでヒーローたちの所へ向かう。

緑谷は首を傾げながらも、｢あ、怪我が治ったお礼言うの忘れてた｣など考えていた。

貴方｢久しぶり、ミッドナイトさん。元気？｣

ミッドナイト｢元気よ！でも、もう泊まりに来るのは遠慮したいわね！｣

貴方｢おや、嫌われたようだ。美人、に嫌われ、るの、は嫌だなぁ｣

急に体制を崩し始め、呂律が回らなくなっている蜜蝋。

次の瞬間、蜜蝋は意識を失った。