イケメン力カンスト娘【ヒロアカ】 (ページ18)

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第5話 USJ事件、地獄絵図ページ18

ヴィランは恐怖した。

一生徒の、若いヒーローの怒りを目の当たりにして。

そして、これから始まるのは、文字通りの地獄絵図だった。

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蜜蝋は笑顔のまま、右手を上げ、パチンと指を鳴らす。

数秒後、ヴィランたちの体から異変が起きた。

ある者は翡翠色の液体を
ある者は藤色の液体を
ある者は琥珀色の液体を

血を吹き出している者もいれば

水を体から出しながら干からびていく者もいる。

個性【抽出】の本領発揮である。

貴方｢んー純度はまあまあ。ちゃんと濾過すれば使い物になるな｣

目の前に浮かんでいる大きな5つの球体を眺めながら呟く。

さっきまで元気だったヴィラン達は全員が地面に転がり、死の恐怖に震えている。

そして、今も現在進行形で吸い取られ続けているのだ。

体から翡翠色の液体を出している者は、ほんの少しの傷口が、段々大きくなり、血が止まらず出血大量で死にかけている。

体から藤色の液体を出している者は、気が狂い発狂しながらのたうち回っている。

体から琥珀色の液体を出している者は、もう立ってもいられず転がり込む。どれだけ踏ん張っても力が入らず、遂には呼吸する体力さえも失う。

体から血を吹き出している者は、体の四肢が酸素不足により壊死しかけていた。

体から水を吸い取られている者は、酷い体中の乾きに襲われる。肌にシワがいき、まるで老人のようになっていた。

蜜蝋の周りには、この5つの球体がぷかぷかと浮かんでいる。

それを眺めながら、さっきとは比較にならないスピードで藤色の精神力の飴玉を食い漁る。

蜜蝋自身、こんなに大勢に個性を使うのは初めてであった。

副作用は大きく、常に食べていないとやってられない。気が狂いそう。

そこまで追い詰められていた。