2話『風は消滅した』 ページ4
「遅い!!!葉神が遅い!!!」
『姫君、どうかしたのですか?』
「葉神が通れる裏門は開けたな?!」
『開けてます。』
「・・・風は吹いてるよな?」
『吹いてます。』
「・・・ちょっと歩こうか。」
ー城外ー
『ここから先、風が吹いてません。』
「・・・馬を出せ!今すぐに迎えに行くぞ!」
『わかりました!』
(・・・物語に、こんなシーンあったか?)
「こんにちは。姫君。」
「こんにちは。どちら様?」
傍観者『傍観者、と覚えておいてください。』
「傍観者・・・覚えておくよ。」
傍観者『・・・急いでいるところ悪いが、物語にお前達はいない。
住者書にもお前達は載ってない。お前達は誰だ?』
「姫君。そう呼ばれている者。」
傍観者『・・・。』
「もう行くよ。また」
姫君は消滅した
傍観者『・・・いない者がいると、物語が進まない。』
傍観者『あとは、葉神。』
ー紅葉山ー
傍観者(葉神は・・・あそこか。)
傍観者(・・・お前は住者書に載っていたが、偽物では意味がない。
消えてくれ。)
傍観者はコードを唱えた
葉神「誰だ。」
傍観者『・・・傍観者、とでも名乗ろうか。』
傍観者『・・・消えろ、偽物。』
ー葉神戦(カットします)ー
葉神「・・・傍観者、だったか。強いな。」
傍観者『・・・。』
葉神「・・・本物が生きてたら・・・喜びそうだ・・・。」
傍観者『本物はどこに?』
葉神「・・・アイツが、消した。
“主人公はいらない”って言って、消した・・・。」
傍観者『・・・そうか。』
葉神「本物は、笑って消えたよ。」
傍観者『・・・。』
葉神「笑って、寂しそうに消えてった。」
葉神「物語は、めちゃくちゃだ。だから、」
葉神は、消えた
傍観者は、偽物の葉神が言いたかったことを理解した
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