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『悲しかれ
この先見えぬ、夢の中
今、彼は
私の罠の中に。』

「延命、ただいま。」
「昼食の用意が・・・って、顔が赤いですよ!大丈夫ですか!?」
「嗚呼、ちょっとね。」

「何があったんですか!?」
「好きな子ができた。それだけ。」

「嗚呼、なるほど。」
「今、頭が凄くふわふわする・・・駄目かも。」



没命は倒れる。


「兄さま!」
「は、早く寝床に運ばないと・・・。」


『貴方は蝶で、私は蜘蛛
貴方は私の罠にはまる
赤い雨と黒い雨
貴方は、私から抜け出せない』


とても、温かい夢を見た。
死楽が優しく抱いてくれる夢。

凄く温かくて、頭がふわふわする。

いい匂い。

なんの匂い?

でも、いい匂いで温かくて、頭がふわふわする。


嗚呼、狙われている。
死楽にも、鈴音にも。

鈴音には殺される。

死楽には、愛されて。



真逆な2人は会わせないよ。

・→←4章【愛の戯れ】



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作者名:極楽地獄 | 作者ホームページ:無い。  
作成日時:2020年1月25日 21時

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