もうなんか…男勝りでいいや【w/r/w/r/d】

再会28 ページ29

貴方side





順長に事が進み、お色直しの時間




『どうでしょうか、結婚式は』




tk「もう本当に最高です…！慎司さん…あ、旦那も感動していまして…本当にありがとうございます」





そう言いながら白から淡いピンクに変わるグラデーションのカクテルドレスに身を包む





『喜んでもらえて何よりです…ですがまだまだありますよ！』





美しい宝石が埋め込まれたネックレスを新婦さんの首にかける




tk「そういえば…中村さん両耳にピアスを開けているようですが、両方共違いますよね…？何か理由でもあるのですか？」





まじまじと顔を見つめられながら聞かれる。そんな可愛い顔されたら言うしかないじゃないか((





『右耳の方は親友と片方ずつ付けていて、左耳の方は社長…といっても友人ですがね、幹部の印に貰いました』





ロイヤルブルーサファイアって言うんですよ、と付け加えると彼女は目を輝かせた





tk「ロイヤルブルーサファイアですか…！私も好きな宝石です！




実は私宝石商でして、とても美しかったのでつい聞いちゃいました」




えへへ、と笑う新婦さんはとても可愛かった。





『私も最初このピアスが本物の宝石だと知った時叫びましたからね…』





tk「え、社長さんとはどういう関係なんですか…？とてもお若いんですよね？」





『えぇ、あの才色兼備の職権乱用金髪メガネは私と同じ高校出身の同級生ですよ』





清々しい笑顔で仮にも社長の事を思い切りdisると新婦さんは吹き出す




tk「とても仲がよろしいのですね、結婚指輪なら是非うちの店へ…」




《新婦様、お時間です》




宣伝をし終わる前に他のスタッフが新婦さんを呼びにきた





『また後でお話しましょう、今は幸せを感じてください』




tk「えぇ、ありがとう。中村さん」





勝手に会社から引き抜かれて散々だと思ったけど、お客様の笑顔を見たら悪い気もしないな、と思った。

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