男勝りとか言うなよお“ぉ”【w/r/w/r/d】

男勝り36 ページ38

貴方side






授業が終わり、生徒会室に手伝う事がないか行ってみることにした





役員補佐だし、仕事もあるやろ





歩いていると、目の前に人だかりがあった




何事か、と聞くと「グルッペン様が生徒会室に来られるのよ！」と鼻息を荒くして答えてくれた





グルッペン目当てだけではなく、他の生徒会役員目当ての人間も多数いた





人気あんねんなぁコイツら…





すると、階段の陰に人影が見えたような気がした





…あれグルッペンやんけ





『おいグルッペン、そこで何やってんねん、トイレはあっちやぞ』





gr「トイレやないわ、生徒会室入りたいんや」





そういうことね←物分かり良い子





あんなとこにグルッペンが行くのって飢えたハイエナ軍団に全裸の人間ぶっこむぐらい危ないことやんけ





ツカツカと人だかりへ歩き出し、声を上げた





『あのーすんません、会長さん上の階におったで？』





バッとこちらに視線が降り注がれる





『えと…上の階の資料室にいたような…早く行かんとどっか行ってまうで？』





大勢の生徒が大名行列のように階段へ向かう





階段と壁の隙間に隠れているグルッペンを隠すように壁に手をつく





所謂壁ドン言うやつや、私の方が背が高いためだいぶ隠れるだろう




流石に二人は狭いな…





gr「…お、おい…っ」





『シッ、あの大群にもみくちゃにされたいか』





脅すと黙った。良い子





なぜ一旦階段へおびき寄せたか…？





一回通った所に獲物がいると思わないだろ？






正直一か八かだったけど結果オーライやんな






人がいない事を確認すると、グルッペンの手を引いて生徒会室に入った

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