naive. (ページ5)

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大橋 side

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修学旅行の行動班決めの時間。

自分で言うのもあれやけど人間関係にはあまり悩まずに生きてきた俺は有難いことに気づけばいつも周りに人がいた

それが裏目に出る日が来るなんて思わへんかったな～

男子友達「なあなあお前ら俺たちと組むやろ？」

女子「当たり前じゃん組む組む～！」

だってほら、いつもまわりにいる友達で行動班もすぐに決まってしまった。

友達「大橋もこのメンバーでええよな？」

「あぁ、うん。ええで！」

返事をして目線を向けると、長尾くんの席の前に屈んでは話している彼女を見つけた

そのまま長尾くんの腕を掴んで大吾たちの所へ向かった彼女達も行動班が決まったのだろう。

……俺も、Aちゃんと同じ班になりたかった

なんて言ったらこのメンバーはどんな反応するんやろな。

元々、初めて高校に入る前から友達になったのは彼女やったし、入学式で見つけた時はほんまに嬉しかったのを覚えてる

1年の頃は違うクラスでも彼女を見かける度に話したいな～なんて思っとってようやく同じクラスになれた2年生

なのに、交わすのは挨拶とたまに目が合った時に微笑んでくれるぐらいでまともに話す機会もない

「……はぁ、、」

俯く長尾くんの顔を覗き込むAちゃんを見て俺は、密かにため息をついた

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