Story 19. ページ20
*
恭平に想いを素直に打ち明けようと決め、
私たちの教室に向かった
だけど……
駿佑｢恭平！ちょっと待てや！｣
恭平に向けて声を荒らげる駿佑がいて、
2人の空気はなんだか冷たくて、
2人に見付からないように隠れた
恭平｢なんで分からんの？好きなんやろ！｣
駿佑｢好きやで！！｣
恭平｢だったら分かるやろ！｣
駿佑｢分かんねぇよ！｣
好き？ 駿佑に好きな人が出来たってこと……？
そっと覗くと恭平の腕には私とのブレスレット、
駿佑の首元にはあのネックレスがまだ光っていた
｢しゅん … ？好きな人出来たの？｣
恭平｢A……｣
無意識だった。気付いたら2人の前に足が進み
そして、声をかけていた。
駿佑｢恭平と幸せにな。｣
｢う、うん……｣
直前まで言い合いをしていたとは思えないくらいに
穏やかな笑顔を私に向け、去って行った駿佑。
恭平｢もう、俺のとこ来たらええやん｣
恭平は独り言のように、それでいてはっきりと
私に向けて言葉を放った。
だけど、ごめんね、恭平……
私の頭の中、駿佑の好きな人って誰だろう
ってことばっかりが支配してる…
恭平｢みっちーのこと俺が忘れさせたる｣
やっぱり、恭平、分かってたんだ……
私の頭に乗せられた恭平の手はいつもより優しくて
大きくて。
微笑むその顔は何か強い意志みたいなものすら
感じた。
｢恭平……｣
衝動だった、完全に失恋した悲しみを埋めるためなの
か、それとも恭平の想いを受け止めると決めた瞬間
だった。
私の腕にはしっかり恭平の温もりがあった。
恭平｢もう、それが答えやって思ってええ？｣
その問い掛けに静かに頷いた。
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みちな - 話がとても良くてガチ泣きしました(´；ω；｀) (2021年12月5日 2時) (
レス) @page41 id: 228593dfcc (このIDを非表示/違反報告)
*** - お話､読ませていただいています！ 続きがとっても気になります！ 体調に気をつけて更新頑張ってください♪ (2020年9月14日 17時) (レス) id: ccffd8a26d (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - お話の流れも会話もとても上手くて一気に引き込まれました！続きがとても気になります。無理のないペースで構いませんので更新楽しみにしてます！ (2020年9月12日 10時) (レス) id: 5534ff297a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅恋 | 作成日時：2020年9月10日 9時
