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足場が崩れ落下していった先は、運良くマグマではなく固い地面だった。
井吹「イッテェ……」
神「大丈夫か井吹、Aっ」
井吹「あぁ……」
『服が汚れたくらいよ、平気』
そう言って３人は立ち上がり自分達が落ちてきたところを見上げた。
神「昇るしかないようだな……」
『はぁ……また昇るのね……』
A達は先ほどよりも急な崖を命綱もなしに登っていく。
しかし崖は予想以上に崩れやすく３人とも登り切る前に落下してしまった。
途方に暮れている時、井吹が口を開く。
井吹「なぁ、あの話信じていいのか？」
神「天馬が言っていることか？」
井吹「あぁ……カトラって少女が宇宙を救うって話だろ」
『そんな都合の良い話、信じていいのか正直わからないわよね』
神「天馬はどんな状況の時でも諦めない。今回の代表チームだってそうだった。
俺は、選ばれたメンバーが素人ばかりだと知って絶望したが、あいつは何とかなると信じて皆を引っ張っていった。
そんなあいつを、俺は信じてやりたいと思っている」
井吹「……俺もキャプテンを信じてみるか。お前はどうだA？」
『暑苦しい熱血君は嫌いだけど、あの人間性は嫌いじゃないし、信じてやらないこともないわ』
井吹「相変わらずお前はツンデレのツンしかねーのな。
さっさと皆のところに戻ろうぜ」
その時、背後に気配がして振り返ると、そこには翼のあるガードン人がこちらを見ていた。
『なに……？こっち見てる……？』
井吹「なんだ、あいつは……？」
神「東の、種族……」
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2020年2月8日 0時
