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288. ページ38

翌朝、目を覚ますA。









異様な安心感と暖かさを感じ寝ぼけていた時、視界に入ったものを見て思考が停止する。









なぜなら神童の寝顔がすぐ目の前にあったからだ。









『し、神童っ!?お、起きなさいよ!;』









Aがそう言うと神童はようやく目を覚ました。だがまだどこか寝ぼけている様子だった。









神「ん……起きたのかA……大丈夫か?」









『それはこっちの台詞よ!何で一緒に寝てるのよ!?』









神「お前が昨日寝ぼけて俺を離してくれなかったからだろ」









神童がそう言うとAは恥ずかしくなって布団で顔を隠した。









『も、もうお嫁にいけないっ……;』









神「俺がもらうから安心しろ」









そう言って神童はAをもう一度強く抱きしめた。









『なっ!?(し、神童の胸板…意外とがっしりしてる……ってそうじゃないでしょバカ!?)









もう!さっさとどきなさいよー!』









Aは何とか神童の腕から抜け出して距離をとることに成功した。









神「朝から元気だなお前は」









『だ。誰のせいだと思ってるのよ!?』









神「まぁ、お前がいつも通りみたいで安心した。









それじゃあ俺は自分の部屋に戻るぞ」









神童はそう言うとすれ違いざまにAの頬にキスをして部屋を出て行った。









『なっ……!』









Aはしばらくその場に突っ立っていた。

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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2020年2月8日 0時

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