イカれた聖職者【文スト】

２１． ページ21

それから一週間の時が過ぎた。









Q「ボクお出かけしてくるねシスター！」









『はい、いってらしゃいませ』









教会から無邪気に飛び出していったQをAは手を振って見送った。









森「随分と懐いたようだね」









Qの様子を見に来ていた鴎外が、Aに話しかけた。









『はい、とても楽しい日々を送らせてもらっていますわ』









Aは満面の笑みでそう応えた。









森「そういえば、この間は太宰君と会えたようだね。









彼は元気だったかい？」









『鴎外様は相変わらず太宰様に過保護ですねぇ』









森「何のことかね？」









『太宰様がマフィアに戻られるように使者を送り込んでいたこと、存じていますよ』









Aがそう言って笑うと鴎外は笑みを引きつらせた。









森「君は相変わらず私の考えを読み取るのが上手い……；」









『ウフフ、鴎外様のことは昔からよく見ていましたから』









森「それは＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿私を殺す為、かね？」









鴎外の言葉にAはずっと笑みを向けていた。

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