イカれた聖職者【文スト】

１９． ページ19

Q「太宰さんの新しいお友達、ずいぶん壊れやすいんだね。









けどいいんだ。太宰さんを壊す楽しみが残ってるもの☆」


Q＿＿＿夢野久作＿＿＿＿＿＿能力名「ドクラ・マグラ」









Qはあどけない顔をして太宰に向けそう言う。









太宰「それはおめでとう」









Q「ぼくを閉込めたお礼に、いっぱい苦しめて壊してあげるね」









太宰「善く覚えているよ。君ひとり封印する為に大勢死んだ。









けど次は封印などしない。心臓を刳り抜く」









Q「ふふふ、怖いなぁ」









Qはそう言ってAの腕にしがみついた。太宰はようやくAがいることに気付き目を見開かせる。









太宰「シスター、君までそちら側(マフィア)に付くというのかい？」









AはQの頭を撫でながら太宰を笑顔で見つめる。









『私はこの目で見たいだけです。屍の蔓延るこの戦争の結末を』









Aは頬を潮紅させうっとりした表情で太宰に向けそう言う。そして汽笛が鳴り響き列車が動き出す。









太宰「やはり君は……狂っているみたいだ」









『数多の屍の山の頂上に、誰が一番に辿り付くのか……楽しみにしております、太宰様』

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