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それからお互いの激しい攻防が続いた。
両者のソウルが試合をより一層激しいものとしていた。
剣城の連続のシュートを、井吹は痛みに堪えながら全て弾いていた。
信「井吹、やっぱり足をっ……!」
そして剣城の必殺技は、井吹の僅かな隙をついてゴールに決められてしまった。
しかし皆は、先制点を奪われてもなお笑みを絶やさなかった。
試合が再開し、ロダンがシュートを放ってくるが、それを井吹は新たな技「ゲキリンダンク」で受け止めた。
その時、井吹がその場で何故かバスケのドリブルを始めた。
信「えっ!?な、何してるの井吹!?」
『いや、これでいい』
信「えっ?」
その瞬間、井吹は相手の僅かな隙を見て、神童にパスを出した。
そして神童から瞬木にボールが渡り、瞬木はそのままシュートを決めた。
『また振り出しに戻った、か……』
葵「ん?A監督、何してるんですか?」
Aはその場で軽く立ち上がって背伸びをしたりしていた。
『ずっと座りっぱなしでいると身体がなまってしまうからね。軽いストレッチさ。
……いつ”あれ”が動き出してもいいようにね』
Aの最後の呟きは、信助や葵に聞こえることはなかった。
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ベルモット - 今晩は。ベルモットです。イナズマシリーズで様々な小説を投稿されていますよね 。同じ投稿者として尊敬しています。大人シリーズが一番好きです。 (2020年1月25日 1時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2020年1月24日 18時